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あべのハルカズBARでは、酔っ払いの客が一人残っていた。
彼は、開店からずっと飲み続けて、カウンターに頭をつけて
寝ていた。
「お客様、そろそろ閉店の時間ですが」
香菜が、客に声をかける。
客は、頭をもたげて、返事するが少し呂律(ろれつ)がまわらない。
「も、もうそんなしかんか?」
「はい、午前2時前です」
「も、もう一杯。アード、アードなんとかの度数の高いやつ。
これを飲んだら帰るから・・・・」
香菜は、アードベックコリーヴレッカン57.1度をグラスに入れて、客の前に置く。
彼は、それを手に取り、水を飲むかのように、飲み干す。
色や香りや味も楽しまず、そんな飲み方されたらアイラのアードベッグが可哀そうだ
と3姉妹は思った。
「ごちそうさん!
か、勘定を頼みま・・・
ちょ、ちょっとお手洗いに・・・・」
客は、ふらつきながらトイレに向かうが、その途中で、チラッとドアの位置を
確認する。
トイレから出てきた客は、ふらついてドアの方に倒れかかった。
あべのハルカズBARでは、酔っ払いの客が一人残っていた。
彼は、開店からずっと飲み続けて、カウンターに頭をつけて
寝ていた。
「お客様、そろそろ閉店の時間ですが」
香菜が、客に声をかける。
客は、頭をもたげて、返事するが少し呂律(ろれつ)がまわらない。
「も、もうそんなしかんか?」
「はい、午前2時前です」
「も、もう一杯。アード、アードなんとかの度数の高いやつ。
これを飲んだら帰るから・・・・」
香菜は、アードベックコリーヴレッカン57.1度をグラスに入れて、客の前に置く。
アードベッグ コリーヴレッカン 750ml 57.1度 [並行輸入品] | |
クリエーター情報なし | |
アードベッグ |
彼は、それを手に取り、水を飲むかのように、飲み干す。
色や香りや味も楽しまず、そんな飲み方されたらアイラのアードベッグが可哀そうだ
と3姉妹は思った。
「ごちそうさん!
か、勘定を頼みま・・・
ちょ、ちょっとお手洗いに・・・・」
客は、ふらつきながらトイレに向かうが、その途中で、チラッとドアの位置を
確認する。
トイレから出てきた客は、ふらついてドアの方に倒れかかった。