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マスターはスライスされた乾燥肉のようなものを皿に盛って、二人に
出した。
「どうぞ食べてみてください」
和音と良子はフォークで刺して、口に入れた。
「美味しいわ! ビーフジャッキーかしら?」
「うまいが・・・。このまま食べるよりお酒のあてにしたいね!
マスター、ブルグイユの赤をお願いします。」
ロワールのトゥーレーヌ地区の赤ワインはシノンが有名である。
ブルグイユもトゥーレーヌの赤ワインだが、シノンのような歴史的
逸話がないのであまり知られていない。
「和さんはこれ何の肉か判ったの?」
「さいぼし」
「ええ? さい干し? サイの肉を干したもの?」
和音は笑っているだけで、否定も肯定もしなかった。
「和さんのいじわる! マスター、さいぼしって何?」
「馬肉を天日干しか燻製にしたものです。
馬肉の代わりに獣肉の場合もあるので、サイの肉でも間違いではないかも。」
「和さんと違って、マスターはやさしいわ!」
良子はほっぺを膨らませてちょっとすねて見せた。
「さあ、さいぼしでブルグイユを飲んでみよう」と和音が言った。
マスターはスライスされた乾燥肉のようなものを皿に盛って、二人に
出した。
「どうぞ食べてみてください」
和音と良子はフォークで刺して、口に入れた。
「美味しいわ! ビーフジャッキーかしら?」
「うまいが・・・。このまま食べるよりお酒のあてにしたいね!
マスター、ブルグイユの赤をお願いします。」
ロワールのトゥーレーヌ地区の赤ワインはシノンが有名である。
ブルグイユもトゥーレーヌの赤ワインだが、シノンのような歴史的
逸話がないのであまり知られていない。
「和さんはこれ何の肉か判ったの?」
「さいぼし」
「ええ? さい干し? サイの肉を干したもの?」
和音は笑っているだけで、否定も肯定もしなかった。
「和さんのいじわる! マスター、さいぼしって何?」
「馬肉を天日干しか燻製にしたものです。
馬肉の代わりに獣肉の場合もあるので、サイの肉でも間違いではないかも。」
「和さんと違って、マスターはやさしいわ!」
良子はほっぺを膨らませてちょっとすねて見せた。
「さあ、さいぼしでブルグイユを飲んでみよう」と和音が言った。