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大木副社長は、もう一つのバラの鉢を指さした。
「今までにない香りを持ったバラというのはあれです!」
「花の形は、ウェディングホワイトローズと一緒だね?」
「ええ、同じ遺伝子を持っている苗木を数年前から育てていたものですから。
ところが数あるそれらの苗木の中で、あの鉢の苗木だけ突然変異を起こしたようです。」
「オールドローズのような芳香ではないのですね?」
「ええ、ぜひ香りを嗅いでみてください!」
白庭社長は、そのバラの鉢に近づき、香りを嗅いだ。
「複雑な香りだね? カリン、オレンジ、白桃などの香りを感じることができる。」
白庭社長はさらに鼻を白いバラに近づけた。
「ハーブの匂いもする! それにミネラル、ハチミツ、バニラなど・・・・おや?」
白庭社長は、その後黙り込んでしまった。
「これは、ワインの香り、それも最近よく飲んでいるコルトン・シャルルマーニュの香りに
そっくりだ!」と白庭社長は心の中で呟く。
「白庭社長、どうかされましたか?」
「いや!この白いバラは複雑な香りだが、一言で言ったら何の香りに近いと思う?」
「ワインでは?」
「私もそう思ったのだ!そして市場性があるかどうか考えていたのだよ」
「販売はどうされますか?」
「NO、しかしウェディングホワイトローズ ワインアロマとして品種登録して、品種保存してください」
大木副社長は、もう一つのバラの鉢を指さした。
「今までにない香りを持ったバラというのはあれです!」
「花の形は、ウェディングホワイトローズと一緒だね?」
「ええ、同じ遺伝子を持っている苗木を数年前から育てていたものですから。
ところが数あるそれらの苗木の中で、あの鉢の苗木だけ突然変異を起こしたようです。」
「オールドローズのような芳香ではないのですね?」
「ええ、ぜひ香りを嗅いでみてください!」
白庭社長は、そのバラの鉢に近づき、香りを嗅いだ。
「複雑な香りだね? カリン、オレンジ、白桃などの香りを感じることができる。」
白庭社長はさらに鼻を白いバラに近づけた。
「ハーブの匂いもする! それにミネラル、ハチミツ、バニラなど・・・・おや?」
白庭社長は、その後黙り込んでしまった。
「これは、ワインの香り、それも最近よく飲んでいるコルトン・シャルルマーニュの香りに
そっくりだ!」と白庭社長は心の中で呟く。
「白庭社長、どうかされましたか?」
「いや!この白いバラは複雑な香りだが、一言で言ったら何の香りに近いと思う?」
「ワインでは?」
「私もそう思ったのだ!そして市場性があるかどうか考えていたのだよ」
「販売はどうされますか?」
「NO、しかしウェディングホワイトローズ ワインアロマとして品種登録して、品種保存してください」