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良子は和音の手の平のブドウのあざとスミレのワイングラスを交互に見比べた。
「ブドウのワイングラスからペトリュスの気が発せられていて、和さんの手の平に
乗り移り、そこでまたペトリュスの気を発しているわけね?」
「それに苦しめられている」
「こんな考えはどうかしら?」
良子はワインの奥深さに悩んでいる時、和音からアドバイスをもらって、元気を
取り戻した。
それからは、和音とワインを飲む機会が増え、ワインの勉強だけではなく、楽しい
時間を過ごしてきた。
今度は、彼女が和音を助ける番だと思った。
「今夜は、和さんと二人でポムロールのワインを飲み続けない?
ポムロールのシャトー・ペトリュスの気を和さんの手の平から出し尽くすのよ!
そうすると手の平のあざが消えると思うの」
「それは思いつかなかった!」
和音もその考えに同意して、笑顔を見せた。
「しかし、あざを消えるほど飲むと、明日の仕事に差しつかえない?」
「明日は、仕事がお休み!
そうだ!マスターの店は2時で閉店になるので、近くの私のマンションでじっくり
飲みましょう。誰も気兼ねする人はいないから」
「一人暮らしの女性のマンションに行くのは・・・・」
「いいえ、知人のソムリエの家でワインを飲むのよ!」
良子は和音の手の平のブドウのあざとスミレのワイングラスを交互に見比べた。
「ブドウのワイングラスからペトリュスの気が発せられていて、和さんの手の平に
乗り移り、そこでまたペトリュスの気を発しているわけね?」
「それに苦しめられている」
「こんな考えはどうかしら?」
良子はワインの奥深さに悩んでいる時、和音からアドバイスをもらって、元気を
取り戻した。
それからは、和音とワインを飲む機会が増え、ワインの勉強だけではなく、楽しい
時間を過ごしてきた。
今度は、彼女が和音を助ける番だと思った。
「今夜は、和さんと二人でポムロールのワインを飲み続けない?
ポムロールのシャトー・ペトリュスの気を和さんの手の平から出し尽くすのよ!
そうすると手の平のあざが消えると思うの」
「それは思いつかなかった!」
和音もその考えに同意して、笑顔を見せた。
「しかし、あざを消えるほど飲むと、明日の仕事に差しつかえない?」
「明日は、仕事がお休み!
そうだ!マスターの店は2時で閉店になるので、近くの私のマンションでじっくり
飲みましょう。誰も気兼ねする人はいないから」
「一人暮らしの女性のマンションに行くのは・・・・」
「いいえ、知人のソムリエの家でワインを飲むのよ!」