ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

4 犬の嗅覚を持つソムリエ 75ページ目

2010-04-18 05:52:12 | ワインバーでのひととき1~5アイデア集
【75ページ】


トーマス   社長!

社長     どうされました?

トーマス   和音さんへの対策はよく判りました。

       しかし、私の味覚や嗅覚や視覚にも和音さんと同じように影響を受ける

       でしょう?

社長     だからトーマスを捜して、テイスティング対決を依頼したのです。

       他のトップトムリエでは、ダメなのです!

       トーマスのシャネル5番に影響を受けない犬の嗅覚が必要なのです。

トーマス   他の香りや臭いの中でも、ワインの香りを嗅ぎ分けるように修行して、

       地方のソムリエコンクールに優勝できるまでになりました。

       しかし視覚も味覚ダメな状況の中では少し不安もあります。

社長     大丈夫!

       和さんの方はイメージまで影響を受けて、ダメージが大きいからね。

トーマス   イエス!

       社長が勝てるように全力を尽くします。



トーマスは、和音とのテイスティング対決までの間、社長の用意してくれた旅行やワインや

料理を楽しんだ。


トーマス   始めまして、ソムリエのトーマスです。

和音     和音です。

社長     トーマスは犬の嗅覚を持つとうわさされているのですよ。