福岡県宗像市田島に日本各地七千余ある宗像神社、厳島神社、宗像三女神を祀る神社の総本社(総本宮)の「宗像大社」はある。式内社=名神大社で、旧社格は官幣大社であり、あらゆる道の神としての最高神「貴の称号」を伊勢神宮、出雲大社に並び持ち宗像大社は「道主貴」と称されている。宗像大社は辺津宮から49K離れた沖ノ島の「沖津宮」、11K離れた筑前大島の「中津宮」、宗像市田島に総社の「辺津宮」(田島様と呼ぶ)の三社の総称である。創建は不詳(有史以前)。主祭神は天照大御神の子田心姫神(沖津宮)、湍津姫神(中津宮)、市杵島姫神(辺津宮)の三柱を祀る。宗像(=大社)は古代から大陸と半島の政治、経済、文化の海上路で大和朝廷時代の要で国際都市であった。昭和29年以来十数年の「沖ノ島」の発掘調査で4世紀から9世紀迄の古代祭祀遺構や装飾品などの大量の祭祀遺物(奉献品)、この他に縄文時代から弥生時代にかけての石器や土器などの遺物が発見されたことから「沖ノ島」は「海の正倉院」と呼ばれた。神宝として古代祭祀の8万点の国宝を有し「裏伊勢」とも呼ばれている。考古学者の吉村作治氏らの世界遺産提唱そして推薦から2年後の2017年「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群として正式に世界文化遺産に登録された。今日はその「宗像大社」の「辺津宮」初訪。鹿児島本線「東郷駅」より大社行きのバスにて大社前で下車。「大鳥居」を抜けると右に「祈願所」(社務所)があり、正面に「太鼓橋」、「第二鳥居」がある。手水舎と厩舎がありその正面にある「神門」を抜けると正面に第一宮の「本殿」と「拝殿」がある。神門の左右に儀式殿と清明殿がある。そして「本殿」の外周りには121社の末社が祀られている。右側参道の先に「第二宮」と「第三宮」がある。その奥に古代祭祀遺構「高宮祭場」、「宗像護国神社」がある。悠久の歴史が今も刻まれている。(1809)
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