星降るベランダ

めざせ、アルプスの空気、体内ツェルマット
クロネコチャンは月に~夜空には人の運命の数だけ星がまたたいている

文庫の表紙を鑑賞する

2020-05-23 | いつのまにか
うちにあるはずの本を探しても見つからないことが何度かあり、ついに本の断捨離を行うことにした。2列に入っている文庫本棚の奥列の本は、阪神淡路大震災後に、夫が片付けて以来触ってない箇所もある。

懐かしい本が出てくる、出てくる。

…「緑の館」1959刊…「フェビアの初恋」1968刊…「メイムおばさん」1974刊…
…「ジェニーの肖像」1975刊…

薄いフランソワーズ・サガンが9冊も。特に好きだというわけでもなかったけれど、
高校時代、学校近くの小さな本屋さんには新潮文庫しかなく、110円で買える本を順番に買っていった。黒い線の表紙はベルナール・ビュッフェね。
おや?この淡い色彩は…

 1961刊

時々芦屋市立美術博物館で出てくる、仲田好江さんではありませんか。
彼女が戦争中に仲田菊代、名で描いた、「若者よ大空へ!」という航空兵募集戦意高揚画に、2016年兵庫県立美術館の「1945年+-5年」展で出会った時以来の発見!

改めて、文庫の表紙に目をとめて、埃を拭きながら古本を見ていくと、思いがけない画家に出合った。
井伏鱒二「黒い雨」1970刊は香月泰男、鶴見俊輔「プラグマティズム」1956刊は高橋秀
石坂洋次郎「若い人」1970刊は三岸節子、唐十郎「少女仮面」1973刊は合田佐和子
山崎正和「世阿彌」1974刊は前田常作、宮本輝「星々の悲しみ」1984刊は佐藤忠良
吉行理恵「記憶のなかに」1981刊は南桂子、北杜夫「酔いどれ船」1982刊は星襄一
有吉佐和子「開幕ベルは華やかに」1984刊は福田繁雄、「紀ノ川」1964刊は芹沢銈介
「真砂屋お峰」1976年は加山又造、カポーティ「夜の樹」1994刊は黒田アキ

と、私がこれらを読んだ時には、名前も知らなかった画家たち。
あの頃知らなかった楽しみを、今手にしている幸福感!
どうよKindle!

あ~片付かないわ。
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