某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

ココがへんだぞ、日本の司法制度

2006年06月21日 20時14分28秒 | 日記
光市の母子殺害、無期懲役を破棄・差し戻し…最高裁

今話題の光市の母子殺害事件。
最高裁の判断は高裁への差し戻しとなりました。
結局、結論を先送りするという司法制度改革なんて無視したような結果になったわけです。

人を2人殺害し、しかもその後強姦するという凶悪で卑劣な犯罪を犯しておきながら、無期懲役という判決を行う地裁・高裁も問題ですが、自分で判決を出さずに先送りした最高裁も責任感というものがないのでしょうか。
日本は加害者天国とも言われますが、死刑の条件が厳しい上に、例外規定が多すぎます。
心神喪失だっただとか、生い立ちがだとか、年齢がだとか、死刑を回避する方便に使われる要素が多々あります。

本当ならば、事実関係の有無と動機と計画性くらいで判断すべきではないかと思います。
やったのかやっていないのか、突発的だったのか計画的だったのか、自分勝手な理由なのか仕方なく行ったことなのか、これくらい単純化すべきでしょう。
いくら子供だとか、両親に愛情を受けていなかっただとか、心神喪失状態だったからとはいえ、犯罪を犯したという事実は変わらないわけです。

それを死刑を回避するというためだけに、様々な方便が使われている等に思われます。
そしてそのために日本の裁判は他国と比べて超長期化してしまっているのではないでしょうか。

私は法学を学んでいたわけではないので詳しく知っているわけではありません。
しかし、法律で規定していないことを裁判所の判決が規定し、それを何十年も不磨の大典のように重要視しているのはどうなんでしょうか。
法律ならば問題が出れば改正しているというのに、です。

確かに死刑判決というのは、言い渡すのが難しいかもしれません。
ですが、それを言い渡すのが裁判官の仕事なんじゃないでしょうか。

司法に携る全ての法曹人が、一般人の感覚を持って欲しいとおもっています。

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