某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

どうなる、新生足利銀行

2006年08月26日 17時56分14秒 | 銀行の話
来年3月までに「受け皿」決定=足利銀再生、来月に作業開始-金融庁

2003年11月に一時国有化された足利銀行が再民営化する方針が決まり、その売却先を金融庁が探しているそうです。

懐かしいですね。
足利銀行が破綻して国有化したとき、栃木出身の友人が非常にへこんでいた事を思い出します。
彼は地元志向の強い人間で、「卒業したらあしぎんに就職する」と大学1年のころから言っていたように思います。
そんな彼も確かどこかの生保に入社したと思いますが、最近連絡とって無いのでわかりません。

それはさておき、足利銀行争奪戦は激しさを極めるでしょう。
新生銀行やあおぞら銀行の時と違い、国内企業はその体力を十分に蓄えています。
また銀行も同様です。
地方銀行とはいえ、不良債権処理の進んだ優良銀行を欲しがるところは多いでしょう。

ライブドアショック以前ならば、ヒルズ族の面々が真っ先に手を出していたでしょうね。
彼らの大体はネット企業というより金融業ですから、銀行が喉から手が出るほど欲しいでしょうし。

とはいえ、彼らの信用度が下がった今、彼らに金を出す投資家もいないでしょうし、金融庁も認めないでしょう。
銀行を手に入れて金融部門を拡充しようともくろむ大企業か、足利銀行を手に入れて地方へと進出をはかるメガバンクか、はたまた複数県を勢力化におさめてメガ地銀を目指す大手地方銀行か… 

どこが勝ち取るのかはまったく予想できませんね。
しかし何処が足利銀行を手に入れようが言えることは、これが地方銀行業界再編を加速させるということは間違いありません。

都市銀行や生損保に比べてその再編が遅れていた地方銀行がどう変わるのか、注目したいです。



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