某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

これには賛成です

2008年08月10日 00時45分15秒 | 
麻生氏、株300万円までの配当益非課税など優遇税制提唱(読売新聞) - goo ニュース

麻生幹事長の経済政策の考え方には色々と思うことがあります。

景気が良くなってからプライマリーバランスを考えればいい。
国債の残高が増えても、それ以上に国の資産があるんだから問題ない。
年間30兆円以上国債を発行してもいいじゃないか。

こういう甘い考えのもと、財政規模はどんどん拡大し、一時的な景気回復の後の長い不況という結果をもたらしたことを麻生幹事長は知らないのでしょうか。
今、少しずつだけれど戦後最長の景気回復局面にあるのは、そんな流れを断ち切ったからだと言うのに、また長い長い深刻な不況下に日本を置きたいのでしょうか。


それはさておき、貯蓄から投資への流れを加速させるのは非常に良いことです。
預貯金というのはリスクをとることができないお金です。
だからそれを預かる銀行も、リスクの低いところしか貸せません。
(よく「銀行がお金を貸さない!」などと言う人がいますが、そのお金は一般人の預金であると言うことを考えたことがあるのでしょうか。)

リスクが低いからリターンも少なく、お金が必要な人に回らず余ってしまうという事態になります。
少しでもそんな余ったお金を必要な人に回すためには、貯蓄ではまわりません。
そこで投資が必要になる、というわけです。

景気が悪いといいますが、それは世の中の金の流れが悪いということです。
金の流れが良くなれば、景気は良くなり株価も上昇します。
それにより投資した人は益々儲かることができるというわけです。

そういう正のスパイラルがあるのにもかかわらず、景気が悪いからと投資を控え、貯蓄で金を眠らせておけば益々金の流れは悪くなり、株価は下落します。
そしてさらに投資が控えられ、という負のスパイラルに今の日本はなりつつあります。

株価が低迷している今こそ投資を増やすべきなのです。
そんな流れを加速させるために、証券税制の見直しは早急に行ってもらいたいものです。

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