某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

法曹と一般市民の認識のズレと裁判員制度

2008年03月28日 22時57分40秒 | 真面目な独り言
心神喪失で無罪、心神耗弱で減刑……これって必要なこと?(ニュース畑) - goo ニュース

刑法39条によって、心神喪失状態にあったり、心神耗弱状態で減刑にされるということを知っている人は多いでしょう。
そして同時に、それが被告人の罪を減刑するための方便として使われるということも。

法曹関係者は様々な理屈をつけ、これが正しいと言いつづけるでしょう。
しかし、刑罰は行為に対する酬いであるという一般市民の認識からすれば、同じ罪を犯しておきながらその罰に差が出るという現状に違和感を感じるのは当然です。
また、論理的に考えられず、ただ感情の赴くまま罪を犯すような人は、一般人よりもさらに厳しい罰を与えるか、罰を与えなくとも一般人とは隔離して欲しいと思うのもごく自然なことです。

こういう認識のズレが裁判員制度を導入するきっかけとなったのですが、それもあまりにおかしな話。
一般市民と認識がずれている法曹関係者が頭を下げて教えをこうべき問題であるはずなのに、なぜ一般市民に義務を負わせるのでしょうか。
むしろ、法曹関係者に一般社会での活動を義務付けさせるべきではないでしょうか。

99%の人間はそんな凶悪犯罪など起こしません。
むしろ被害者となる可能性が多いでしょう。
その可能性を減らすために、刑法39条は逆方向へとベクトルを変えるべきだと思います。