某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

わかってないのかわざとなのか

2008年03月05日 00時06分19秒 | 真面目な独り言
消費者を守るのは誰?! 「規制緩和論者はもう、かなり少数派」 後藤田正純・衆議院議員が語る「消費者庁」構想(日経ビジネスオンライン) - goo ニュース

後藤田衆院議員の日経BPのインタビューが載っていました。
しかし、その内容はちょっと残念なもの。
40才にもなっていないと言うのに、その主張は60才か70才のベテラン議員のような凝り固まった古臭い意見。
内容も、この人本当にこの問題についてわかっているのか…と不安になりそうなものでした。

どんな規制緩和論者でも、消費者保護を否定する人はいません。
むしろ、より消費者保護を重視せよという論調の人の方が多いです。

性善説を心から信じている人はかなりの少数派ですから、自由にさせれば不正が起きるのは当然。
だからこそ不正への監視が重要となるわけです。

今までは箸の上げ下げまで支持していたようなものですから、不正など起きないし、不正が起きれば規制を増やせばいいというスタンスだったのでしょう。
しかしそれでは自由な発想は生まれませんし、規制される企業の活力も生まれません。
だから規制緩和が重要となるわけなのですが、それと同時に消費者保護が重要になってくるわけです。
それを理解しているのかいないのか、それともわざと間違えているのかわかりませんが、後藤田議員の言っていることは的外れとしか言いようがありません。

今重要なのは、より規制緩和を行い、もっと自由を与えること。
そして事後チェックを行う管理体制と、消費者保護の強化です。
とはいえ、現時の金商法のような行き過ぎた消費者保護はただの規制強化に他ならず、規制緩和の流れに逆行するので止めてほしいですけどね。