某銀行員日記

とある銀行員の日常を書いたブログ。政治・経済・文化・芸能、硬軟取り混ぜて日々思ったことを主に書きます。

銀行に入るのに必要な資格

2006年08月12日 17時27分26秒 | 資格
最近このブログのコメントに書かれたり、ゼミやサークルの後輩から聞かれることに、
「銀行に入るにはどういった資格を持っておくと有利ですか?」
とか
「どういう資格を取っておいたほうがいいですか?」
とかがあります。

そこで今回は、銀行に入るのに必要な資格について書いてみたいと思います。
また就活中と内定済という非常に大きな差があるので、分けて説明します。
まずは就活中の人向けに、銀行の内定をもらうのに有利になる資格を。

一言で言うと、そんな資格はありません。
もちろん、資格が不要と言っているのではありません。

就活において必要なのは、自分がどういった人間であるかをわかってもらうことです。
それを説明するツールのひとつに資格を持っているということはなるかもしれません。
しかし、その資格と自己表現が上手くかみ合わないと意味はありません。
逆に言えば、自分を上手く表現できれば、資格なんて持っていなくとも内定はもらえるわけです。

もっとも、医者や弁護士や公認会計士、税理士、弁理士といった資格ならば即内定がもらえると思います。
しかし、そのような難関の資格を取っておいて銀行に新卒で就職しようとする人がいるとは思えませんが。

次に内定者が持っておいた方がいい資格。
これは内定した後に、人事部から取れといわれた資格のみでいいと思います。
ここで取れといわれるのは、簿記三級や証券外務員二種(特別会員)が多いのですが(複数の銀行の内定者の話を総合すると)、それだけ持っていれば十分です。

簿記には三級の上に二級・一級がありますが、これらは持ってるからといって何か得があるようには思えません。
また証券外務員試験もさらに上に一種などがありますが、個人で受ける一般会員よりも、銀行員やその内定者などが受ける特別会員の方がはるかに簡単なので、自分で勝手にやるのは無駄なんじゃないかとも思います。
(まぁ一般会員の方が難しい分色々と特典もあるのですが)

また銀行業務検定試験というのがあって、入行後取らされます。
というか、これの一定科目を取っていないと出世できなかったりします。
しかし、これは入行後の業務上などで覚えることが多く、入行前に受験するのは無駄なような気がします。
また、保険を販売する資格も取らされれたりしますが、これもそこまで難しくないので入行後でも十分でしょう。

もちろん難しい資格を持っておくことに損はありません。
しかし、最後の学生生活を犠牲にしてまで取っておいた方がいい資格があるか、といえば無いと思っています。
学生の人はまだわからないと思いますが、学生時代っていうのは本当に人生の中でも輝かしい時代なんです。
そんな時代を後からでも十分間に合う資格取得に精を出すなんてもったいないです。
おそらく後悔するでしょう。


両方に言えることは、新卒者に即戦力を求めている銀行は何処にも無いのです。(外資系は除くと)
ですから、資格を何も持っていなくても問題は無いわけです。
むしろ銀行員になってからでも十分間に合う資格の方が多いです。

人事にいわれたならばともかく、それ以外の資格はとる必要はありません。
そんな時間があるならもっと学生生活を満喫しましょう。
勝手気ままに遊んだり勉強したり出来るのは今だけなんですから。


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