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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

黒の駐車場

2023-10-28 20:08:41 | 邦画
CSの衛星劇場で10月の特集プログラムとして、60年代前半に大映制作の“黒シリーズ”全11作品の完全OAがなされており
一応全作録画してあり
ここのブログでは主演俳優別にはブログアップしておりまして
っていうのも主演俳優のキャラに合わせたようなプロット設定で製作されている作品ということで今は田宮二郎さんのの作品を製作順に試聴し随時ブログアップしております

 
田宮二郎主演作の“黒シリーズ“としては第六作目にあたる1963年製作のこの作品
田宮さんシリーズとしては2本目にあたる産業スパイものに殺人事件を絡ませたり
企業の株価操作という企業倫理にもとるような内容となっており
原作が黒岩重吾氏の『廃墟の唇』という作品でして
多分に内容が製薬会社の新薬開発に絡むお話で
敢えて“黒シリーズ”にはこだわったタイトルづけを狙って殺人事件に絡む唯一の関係者である女性が監禁されてた場所が地下駐車場のクルマのトランクだっただけで
「黒の駐車場」って付けただけのようですね
 
主人公の大手製薬会社の下請け薬品工場の経営者である田宮さん
実は元インテリヤクザでぼったくりバーの経営者、製薬会社の部長である見明凡太郎さんを強請ったことから関係を持ち
今では見明さんのもとで働く新薬開発まで行う下請け製薬工場の社長で二人の関係は特に密であるものの
見明さんの大手製薬会社が実績悪化で株屋から新社長の小沢栄太郎さんを迎えたことから
 
新薬の治験がすまないうちからもう新薬発売のアドバルーン打ち上げて
株価高騰を狙い邪魔な見明さんを血祭りに上げていた
そんな見明さんが自殺で死ぬわけないと田宮さんが犯人探しに躍起になってると
なんと小沢さんの会社のライバル会社から
治験済みで田宮さんの会社が開発してた新薬まんまのクスリが発売予定となり
 
そうこの会社に薬品生成工程から化学成分全てが産業スパイによって盗まれていたのだった
見明さんの殺人事件を追ってるからこうなったわけですが
まぁ見明さんの事件の犯人は最初っから見てるこっちには割れているんですが
トンビに油揚って言う中田康子社長のライバル会社が田宮に引導を渡そうとするものの
なんとその製造過程での一工程部分のパテントを田宮側が取得しており
その工程を踏まないとこの新薬は製造ができないことに・・・
パテントとることを勧めたのは見明さんだったって言うオチでの終わる作品でした
 
まだ後5本田宮版を見なければなりませんが、ここまで6本見てきた中では一番”黒シリーズ“にふさわしいプロットであり、一番面白く作られてた作品と言えるかなぁ
 
1963年製作、日本映画、大映作品
弓削太郎監督作品
出演:田宮二郎、藤由紀子、中田康子、穂高のり子、加茂良子、見明凡太郎、千波丈太郎、小沢栄太郎、早川雄三、中條静夫、松村達雄、仲村隆、工藤堅太郎、他

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