エルヴィス

世界史上最も売れたロック歌手、エルヴィス・プレスリーの生涯を描いたなんと借りる前から知っていたら借りなかったと思うんだけど159分も尺のある作品

長尺は苦手な私ですが

なんと2時間40分1度も落ちずに最後まで見られた作品

ちょうどレンタルでもBlu-rayが借りられてラッキーでした

 

もう伝説の歌手でして、彼がいなければ、ビートルズも、クイーンも存在しなかったとさえ言われているエルヴィス・プレスリーの伝記映画

何代前の総理でしたっけ小泉純一郎さんも訪米して日米首脳会談した時にエルヴィス記念館で満面の笑みを浮かべてエルヴィスを真似たてた映像を覚えていますからねぇ

 

若き日のエルヴィスがルイジアナの小さな町のライブで両足元から腰をブルブルと振り撒くるという

当時誰もしなかった“ロック“とセンセーショナルなダンスで観客の女の子を失神させていたのを見てとったプロモーターの悪名高いトム・パーカー大佐が彼を見初め、彼なら売れると一地方の無名歌手は、一夜にしてスーパースターに変貌させた

 

その熱狂は瞬く間に全米へと広がるにつれ、センセーショナルすぎるロックとダンスは社会の大きな反発も生んでいく過程を見せといて、大佐とのコンビでトップスターに乗せていくものの

やっぱ当時アメリカでは冷戦の関係からか徴兵制度があって兵役から帰ったら映画スターにしてやるという大佐の言葉を信じて兵役に

帰ってきたらハリウッドで数本の主演映画を撮るものの

一応スターであるためにヒットはするが代表作となるような作品には映画では恵まれなかったようですね

 

クスリこそ手を出さなかったものの大佐のやり方に反発して、彼から離れたことによって歌手として数々の逆境を乗り越えてていくエルヴィスの生き様が描かれるんだけど

結局はTVからも見放されていく彼に

再び大佐がベガスにできた巨大資本のホテルの柿落としのライブステージを勝手にマネージメントしててあの伝説的なライブが生まれるんですね

しかし、彼の知らないところで大佐はとんでもない契約を結んでおり・・・

 大佐によって食い尽くされていくエルヴィス

そんなエルヴィスを演じているのはオースティン・バトラー

そして劇中の歌唱は全て彼自身の生歌だったようですね

狡猾かつ有能なマネージャートム・パーカー役に、トム・ハンクス

映画の情報を全く入れないから最初見てる時にはトム・ハンクスって分からずにいましたが

途中でなんとなくどっかで見たことある顔立ちでようやっとトム・ハンクスだって気づくまで相当尺が進んでいました。

どうやら実在のパーカー大佐に体型から顔立ちまでメイクで似せていたようですね

さすが名優さんでした

 

ある意味才能を見出し時勢に乗せ消耗品として商品化させる手腕に長けた大佐に翻弄されて一生を終えた男のお話として描かれた作品

スーパースターの裏側での人間対人間の葛藤を描いた作品でしたが

この映画の本当の主役はトム・ハンクスだったかも知れない

 

2022年製作、アメリカ・オーストラリア合作映画

バズ・ラーマン共同脚本・監督作品

出演：オースティン・バトラー、トム・ハンクス、ヘレン・トムソン、リチャード・ロクスバーグ、オリビア・デヨング、コディ・スミット=マクフィー、ケルビン・ハリソン・ジュニア