MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

いそぎんちゃく

2017-11-26 14:56:15 | 邦画
天下の大映が資金繰りに喘いでいた1969年、大映の息絶える直前に
そうですねローソクが消える前に一瞬炎が強くなるとおんなじ要素ですが
大映の直営館の番線を埋め、かつ収益をあげたシリーズの第一作ですか
そのシリーズの名称は、誰が呼んだか知らないが軟体動物シリーズ

普通に作品に出演していた渥美マリという女優さんを一躍エロチック作品のトップにまで押し上げたようです
この軟体動物シリーズはダイニチ映配になっても作られ都合6本製作されたようですが
1969年というとマイナス25ですから昭和44年ですねぇ
当時の風俗もしっかりと見てとれて歴史的な資料的な価値もあるんじゃ無いのかなぁ
なんせ街頭ロケやプロットにしても
町並みは低層だし、町の商店は女給や女中募集の貼り紙がしてあるし
”女給””女中”なんて死語と言うか、下手すると差別用語になってるやも・・・

プロットにしても極貧の田舎娘が身一つで上京
貼り紙につられてクリーニング店の住み込みに入るも
愛想のないのとらえどころのなさとその若い肉体におっさん達が夢中になり
男達は身を持ち崩したり腹上死したり、都度金銭的に肥え太っていく

やっと本気で惚れた男現るも、男はヒロインの貯めたお金が目当てで
それを知ったヒロインはひるまずに己の肉体でもって男をやりかえす
最終的にTVマンの金銭的なルーズさを引き出さして

ある意味断末魔の映画産業のTV業界への意趣返しみたいな結末になっていましたが・・・

暴力ではなくて己の生存本能による知力と肉体を駆使しての
男に負けなとこがこの映画の本質と言うかテーマで
そのポテンシャルによって見てるこっちは男であるもものカタルシスを得られる
本作はこういった映画の常套手段のモノクロですが
ヒットしたの2作目からはカラーに昇格

当時としては結構な頻度でおっぱいをさらされている渥美マリさんでしたが
正面からのバストアップはない
またヒロインをだます恋人になんと20代の平泉成さんが・・・今では想像の付かない精悍さでしたが

1969年製作、日本映画、大映作品
石松愛弘脚本、弓削太郎監督作品
出演:渥美マリ、高原駿雄、平泉征、しめぎしがこ、大辻伺郎、牟田悌三、関千恵子、目黒幸子、田中三津子、加藤嘉

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悪女/AKUJO | トップ | 最強パチスロガール・リオ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

邦画」カテゴリの最新記事