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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

博奕打ち 流れ者

2023-01-05 17:26:09 | 邦画
東映チャンネルでシリーズを全作公開順に連続で月2本づつOAされてる“博奕打ちシリーズ”の8作目
実は4作目の「博奕打ち 総長賭博 」が三島由紀夫に絶賛されたことでこの作品だけは大化けしてしまいましたがこの作品から製作も年二本の製作から、年一本の製作に変わり
監督も初代の小沢茂弘監督から「総長賭博」のが山下将軍に変わってこの作品自体も脚本も鳥居元宏、志村正浩の共同で渡世人の旅人の悲哀っていうか義理に重きを置いて作っているんですね
そう言った姿をオープニングの前作の舞台と同じ小倉の町で鶴田浩二、水島道太郎、待田京介、天津敏、北村英三
の5人の義理果たしの殴り込みの姿に託しており
水島と鶴田そして北村の三人は待田京介の若さに危惧して彼を外すものの
なんと命を惜しんで天津は1人フケてしまう

前作の舞台と同じ小倉からスタートするのでストーリー繋がってるのかと思ってもののそれから5年後、舞台は東京に変わっていて全く違うおはなし
一宿一般の義理果たしから逃げた天津は手負いの水島を助けて東京で一家を起こすほど出世しており水島にかち込みフケの罪を背負わせていたんですね
シリーズは”博奕打ち=渡世人“っていうことで構成されているんですね
ってもきっちりぼんござでのカタをつけるシーンだけはしっかりと残しているし
そのシーンの緊張感は東映ヤクザ映画の真骨頂でしょうか
実に半端ない演出力ですよね
いつもは悪役が多い内田朝雄のいい親分とその代貸に八名信夫っていう異質なキャスティングにはちょっと戸惑わせてくれるものの
八名さんでも善人役ができるんだって見せてくれるものの前作のが林彰太郎よりは影が薄い
鶴田浩二の最後の殴り込みの相方だけに若富さんがご出演されていましたが長ドス左手だけで殺陣されていましたねぇ
この後二人のカチコミ後の会話は浪花節でしたねぇ
 
これが第八作で次の9作目が「博奕打ちいのち札 」でして
そうあの血の海地獄で有名な作品
この作品も山下耕作監督なんですが
それにつながるような、鶴田を想う藤純子の胸の内の不安を表すシーンとして
真っ赤な毛氈に落ちて割れる櫛のカットがいきなり入るんですね
 
山下監督らしい血の海の作風をもうこの作品で見せてくれていたんですね
っていうことでこの作品も名作に入ること一本の東映作品と言える
 
1970年製作、日本映画、東映作品
山下耕作監督作品
出演:鶴田浩二、若山富三郎、水島道太郎、待田京介、天津敏、北村英三、藤純子、北林早苗、内田朝雄、北竜二、八名信夫、国一太郎、宮城幸生、潮健児、中村錦司、
那須伸太朗、島田秀雄、山田みどり、須賀不二男、汐路章、山岡徹也、阿波地大輔、
江上正伍、村居京之輔、野口貴史、小島慶四郎、天王寺虎之助

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