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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

ディヴィジョン

2021-03-14 19:33:37 | 洋画
コレでヒューマントラストシネマ渋谷での恒例企画興行としてる<ワールド・エクストリーム・シネマ2020年>にエントリーしてる作品を「真犯人」、「サイレント・ソルジャー」、「ブラッド・ブレイド」と見てきて
この作品が最後かな
3月2日にDVDリリースされたブラジル映画です
実話を元にしたいわゆる1997年誘拐ビジネス全盛期のブラジルで毎月11人も誘拐されて身代金が支払われたり
誘拐された人が殺されたりしてた時代のお話
 
映画的には実録巨編という事でなんと尺が137分もありました
ジャケットレンタルですからねぇ、ランタイムなんて見てないし
プレイヤーにかける時にラベル見て、90分くらいの尺が映画一本としてちょうどいいって思ってる人間には一瞬躊躇させられるランタイムですが
内容的にはグイッと引きつけられて、あんま長さを感じさせない作品だったし
カラー作品ですが、全体に暗めの色合いにしてるし、映像にザラつき感を入れて
ドキュメンタリータッチにしていましたね
 
ある日リオでは、次期大統領候補の議員の娘が誘拐された
これに対して警察は麻薬課の警部で悪人は殺しても拷問しても何してもいいって言う強面のメンドーサを部署替えして対策課の長に据え、さらに暗黒街と闇取引や汚職で通じてる刑事サンチアゴを誘拐対策課に配属、議員さんの娘奪還の任務を与えることにした
これには対策課の課長さんを実は蔑ろにした配置でして
課長さん実際面白くない
って事で実は裏でこのは課長が誘拐ビジネスとつながってて
結構2人の邪魔してるくるんですが、コレは2人にはわかんない
 
犯人につながる人物をサンチアゴは裏社会のコネで逮捕したら
メンドーサは拷問の果てに必要な情報を手に入れたら警察署で射殺しちゃうモンだから
メンドーサとサンチャゴの対立も課長の裏事情に寄与しちゃうんですね
 
犯罪者と警察はツーツーカーカーだし、賄賂・収賄当たり前ですからねぇ
リオオリンピックの前によほど粛清したんでしょうねぇ
こんな状況じゃオリンピック観光客だって来やしないやね
 
一応サスペンスにミステリー要素を加味してサンチャゴは少ないヒントから転売されていく議員の娘の居場所を追い詰めていくものの
警察自体が腐っているからねぇ、
解決させてサンチャゴ自体も粛清にあって逮捕されるし
課長に手は回らないし
 
よくまぁこんだけ司法の腐った様相を映画化できたものですね
一応オープニングは銃撃戦の激しい映像で掴み
中だるみのない実に濃い2時間半の映画でした
 
っていうか娘の誘拐さえ、選挙の追い風に使おうって言う父親って
一応はちゃんと身代金とか借金して用意はするんですが
上がこんなだからその下に行くにつれて・・・って当然ですよね
 
2020年製作、ブラジル映画
ヴィセンテ・アモリン監督作品
出演:リック・コルデイロ、シルヴィオ・ギンダーニェ、ナタリア・ラージュ、セルモ・フェルナンデス

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