台風10号発生時の予想では東京は昨日から今日あたり直撃でしたが
未だに九州に停滞している実に困ったちゃんでして
九州はもう居座られており大変だと思われますが、その余波がなんと東京にまで届いており
先程まで豪雨に見舞われて今も雨は強くなったり弱くなったり
そして9月2、3日に東京を通過予定だそうで、このまんま毎日こんな天気が続くようでして・・・
閑話休題、本日のもう一本は1964年製作の木下恵介監督脚本作品の
そう実に木下啓介映画に似つかわしくないタイトル「死闘の伝説」という作品
このような作品を木下フィルモグラフィーにあることさえ知らなかったけども
なんと言ったらいいのかそこはやっぱ木下作品だったなぁって見終わって思わされた作品だったけど
この時代の松竹映画的にはタイトル的には実に似つかわしくない作品
そして女優の松竹ここにありった感じの作品
岩下志麻、田中絹代、毛利菊枝、加賀まりこと女優さんが占めてのこのタイトルですからねぇ
話は変わるけどこの時代の志麻姐さんは実に清楚でお綺麗だったのね
そして加賀まりこ姉さんもお若くてピチピチしていた
そんな方々が雨に濡れ鼠になり泥に塗れて村人たちから逃げ惑う姿が見どころの映画だったかな
なんて言っちゃいけないんだろうけども見所はそこだけだったよね
昭和二十年8月の北海道の寒村、東京から家族で疎開してこの村にやってきた園部一家、村に定住するために村長の息子の嫁にと志麻姐さんが請われるものの躊躇いもあったとこに戦地病養で帰宅してきた長男の加藤剛さん
で迎えた村長の息子には新東宝から売り出し中に潰れて移籍してきた菅原文太さん
二人が顔合わせした時から不穏な空気が流れる
なんと文太さんは戦地で悪行の限りを尽くしていたのだったカレと同じ舞台だった加藤剛さん
それを知ってる兄は縁談をキッパリと断ってから
この園部家への嫌がらせが始まり、エスカレートしていき村八分状態に・・・
長兄として新たな疎開先を探しに出てる間に志麻姐さんと文太兄いが道で出くわして
文太兄いに襲われる志麻姐さんを助けたのが園部一家と家族的に付き合ってる加藤喜一家の娘加賀まりこ姉さん
弾みで文太兄いを石で撲殺してしまい
殺されたことと終戦間際で村から徴用された11人の息子たちの戦死がつたわったのとの相乗効果もあって
完全に村人たちは激昂して集団ヒステリー状態で園部家を村全体で襲い始めるというお話
まぁ文太さんは一応敵役としては活躍されてましたが肝心な時に園部の長男は留守だから祖母と弟は殺されるは
加藤喜一家も全滅させられるという体たらく
オープニングの松竹ロゴからクレジットロールまでとエンディングのエンドマークのみはカラー撮影で現在の村人たちの和気藹々な描写ですが本編はモノクロでしたねぇ
抑圧されてきた村社会がこう言ったひとつの事象で集団行動を浮かされたように起こすって
どこの社会でもあるじゃないですか
そんな社会現象を描いて一つの娯楽作品として昇華させる手腕は流石に見事としか言いようのない木下作品でした。
1964年製作、日本映画、松竹作品
木下惠介製作・脚本・監督作品
出演:岩下志麻、加賀まりこ、毛利菊枝、田中絹代、加藤剛、菅原文太、加藤喜、花澤徳衛、浜村純、岡田可愛
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