この映画「アルプススタンドのはしの方」は、実は兵庫県立東播磨高等学校演劇部の顧問籔籔博晶先生が、同学の演劇部員が4人しかいなくて
その4人のために書いた戯曲、2017年の第63回全国高等学校演劇大会にて最優秀賞を受賞し、今時と言いつつも、普遍な青春を描ききってる内容から商業演劇化されて
今回なんと性春映画に定評のある城定秀夫監督が文字通り性春では無く、青春映画として製作した作品
元は演劇ですから、実際舞台は甲子園のアルプススタンドの応援席のてっぺんの隅っこでの会話劇
舞台ならでは会話劇でして、舞台変換なしに進行するワンシチュエーション作品で済むんでしょうが
商業演劇化では、英語の先生を増やして公演されたようですが
映画ですから、アルプススタンドで勢揃いするブラバン部員とか父兄とかを入れたりしてるものの
基本線は変わらないんでしょうね
アルプススタンドで全体の応援にも加われない演劇部員二人に
野球部辞めた男子学生に、進学目的でのでガリ勉優等生の帰宅部女子
この4人に、映画は商業演劇で加わった先生にブラバンの部長さんを主体にしている
個人的に城定監督は性を描くことで人生の機微を描くことに専念している人だと思ってましたが
性抜きで、ここまで瑞々しい青春のひと時を切り取れるとは微塵も思っていませんでした
いや動きも何もない作品ですが、元が舞台戯曲ですから
ここまで会話だけで
映画に集中できる作品だとは思ってもいませんでしたし
何故かグランドで行われてる高校野球全国大会の一回戦のグランドのプレイが
まるっきりグランドを映すことなく
グランドでの野球のプレイが見える、ってか試合が映されずにゲーム内容が見えるってすごくないですか
商業演劇でも入れてなかったようですが
映画は4年後の後日談まで付加してて、これがあることでさらにこの4
人たちの4年間とグランドでプレイしていた数人の野球部員の姿まで見えてくる
脚本が良かったのかなぁ
っていうか、高校3年のJKだった時にはさほど色気が匂い立っていなかった小野莉奈
演じるあすはちゃんでしたが、この社会人OLとなってのお色気は相当なものでした
ご本人は気付かんうちに城定監督が演出しちゃっていたのかしら
帰宅部の優等生を演じていた中村守里って娘は”ラスアイ“ので娘だったんですか
ラストアイドルはバラエティ好きなテレ朝っ子の私ですから、土曜時代からズーッと見てましたけど
ラスアイにはハマらなかったからねぇ
ってこのはお二人は商業舞台からの引き続きキャスティングだったようですね
しかし、やっぱ舞台版には登場してない映画版だけに出演してきてたブラバン部長である黒木ひかりさんに完全にハマった映画でありました。
ちなみに、現実では埼玉県立東入間高等学校は架空の学校です
大体県立入間高校自体廃校になってるようですね。
2020年製作、日本映画、「アルプススタンドのはしの方」製作委員会作品
城定秀夫監督作品、奥村徹也脚本、籔博晶原作
出演:小野莉奈、平井亜門、西本まりん、中村守里、黒木ひかり、目次立樹、平井珠生、山川琉華
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