もう本当にレンタル新作の洋画も邦画も枯渇してまして
12月6日の新作レンタルリリースまでは完全に保たなくなってきちゃいました、後は購入して見てない邦画で乗り切るしかないのかなと
いつもは予約投稿で記事を書くのも余裕である記事もなんとリアルにその日暮らしの投稿になっております。
ってことで今日の初めのこの記事もいつもの予約投稿の設定時間に間に合うように書いてはいるけど、どこか慌しい・・・
マーティン・スコセッシとポール・シュレイダーということで見始めたものの
なんと実に静かに進行するギャンブル映画なんですが
その裏にはある意味アメリカの孕んでいる狂気が込められた作品ですが
映画自体は実に静謐に進むのみで
ほとんどヴァイオレンス描写の全くないと言っていい作品
オスカー・アイザックの演じる主人公のウィリアム・テルは、刑務所の刑期の期間中に務所でいわゆるギャンブルにおけるてカード・カウンター(そう開かれてるカードと今までに使われたカードを暗記して勝負していく方法)で
カジノでのギャンブルには小さく勝っては次の街に流れていくギャンブラーで
大きく派手な行動をしてこないのでカジノ側にも全く目立たない人物だが
一人ラ・リンダというティファニー・ハディッシュ演じる黒人女性には目をつけられていた
そしてもう一人タイ・シェリダン演じるカークという若者にも
カークによってウィリアムの刑務所の入所理由もわかってくる手法で
彼はなんとウィレム・デフォー演じる軍司令官ジョン・ゴードの命令によってアブグレイブ捕虜収容所で戦争捕虜たちの拷問にカークの父親たちと関わっており、その罪でカークの父親は死に、ウィリアムは刑に服したというアメリカのいわゆる正義の名のもとに行われたアメリカの恥部が根柢に・・・
カークはウィリアムにジョンへの復讐をしようと持ちかけるものの
なんとそれをやめさせようとするために今でも持ち歩いている拷問器具をカークに見せて拷問するぞと脅して母親の元に返そうとする
また腕を見込まれてラ・リンダと共にギャンブル大会への出席にも参加するものの
そのギャンブルの途中でカークのジョンへの復讐が返り討ちに合ったことを知り
ゲームを途中退場した
ウィリアムはなんとジョンの家の前におり
直接的な描写はないものの音だけでウィリアムがカークの仇をとったことが知れる
実にギャンブル映画にしても地味だし
ウィリアムの生き方自体も地味だし映画自体全く派手さも何もない映画ではあるのですが
アブグレイブ刑務所での捕虜虐待事件そのものは、イラク戦争においてオバマ大統領時代に発覚したあの事件がモデルでしょうね
ラストはどこか「ET」を彷彿とさせますが・・・
本当に地味で何も起きない自己犠牲の作品と言っていいかな
2021年製作、アメリカ・イギリス・中国・スウェーデン合作映画
マーティン・スコセッシ製作、ポール・シュレイダー脚本・監督作品
出演:オスカー・アイザック、ティファニー・ハディッシュ、タイ・シェリダン、ウィレム・デフォー
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