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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

エリザベート 1878

2024-03-28 05:05:56 | 洋画
今月は思ったよりも邦画のリリースが多くて、4月3日の4月レンタルリリース初日までは
なんとかもちそうなんですよ計算上ではね
しかし私の使わしてもらってるお店がそれら全ての作品を導入してくれるっていうことが前提ですから
まぁ好事魔多しっていう言葉もあるくらいですから
そうならないためにも今のところこう言った作品も見られるなら見ておこうという事で
私の好みには合わない作品であることに間違い無いけどもレンタルしてきましたが
なんと2時間弱全くオチる事なく見ていられた作品だったが・・・

オーストリアの皇妃エリザベート(愛称シシィ)の物語
映画は邦題の示すとおり実年齢であるエリザベート40歳の1878年の一年を描いているのですが
16歳で皇帝に見染められ王妃となって1877年12月のクリスマスの日にに40歳の誕生日を迎えるところから映画は始まって
これは、その後の1年間の彼女の日常に起こる出来事を丁寧に点綴してるだけの作品なんですが
 
なんとこの一年で16歳で王妃になって60歳で暗殺されるまでのシシィの人生の出来事を
映画としてはこの1878年の一年間の出来事に置き換えて
そうたった2時間の映画尺の中にシシィの40年間の王妃人生の全てをぶち込んでいるんですね
そりゃなんでもない日常の描写で綴ってるように見えても40年というある意味濃ゆい彼女の王妃としての人生というか伝記が余すところなくって言っても
流石に暗殺シーンはなく
 
宣材の画像からもわかるように彼女の表には出さぬものの皇室暮らしという狭くて息苦しい皇室の生活の中で鬱屈した内面を見せるという絵面には感心させられる
この彼女が生きた時代に“Fuck you!”はどう考えてありえねぇお話
って事で当時の彼女はこんな気持ちで一生を過ごしてきたんだろうって
これを現代人の女性だったらどう生きる?っていう
問いかけとその答えをマリー・クロイツァーがこの映画で答えてくれてた作品とみるべきなんだろうね
 
だから時代設定は女性が無理にコルセットをきつく締め、常に美貌に気を遣い食うものも食わずに体型と容姿に気を使い続けねばならない格式高い宮廷の生活を忠実に再現していく中で
その慣習に耐え切れない、シシィの息苦しさというものを
あえて現代の歌や音楽のSEというか劇伴の演出で見せるという手法を使ったんでしょうね
宣材は後撮りしたんでしょうね
劇中にタバコふかすシーンはあるもののこんなシーンは皆無です
 
2022年製作、オーストリア・ルクセンブルク・ドイツ・フランス合作映画
マリー・クロイツァー脚本・監督作品
出演:ヴィッキー・クリープス、フロリアン・タイヒトマイスター、カタリーナ・ローレンツ、マヌエル・ルバイ、フィネガン・オールドフィールド、コリン・モーガン

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