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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

やくざ番外地

2024-04-20 20:08:06 | 邦画
これもいつ録画しておいたのかわかりませんが
未見の山で見つけたの作品
1969年の日活作品ですが、なんと丹波哲郎さんが主演の作品
一応山本陽子さんが丹波大先生の妹役で出演されてて
日活の俳優さんちゅうたら、このヒロインの山本陽子さんに東映から移籍してきた岡崎二郎と郷鍈治そして近藤宏さんと深江章喜さんぐらいが日活専属の俳優さんだけど完全に脇
 
なんと長谷川明男、佐藤慶そして柳英二郎さんがほぼメインだし
その丹波大先生に影のようにくっついてるやくざでつねにグラサン掛けて拳銃ぶっ放す高宮敬二さんになんと台詞なし
そして佐藤慶さんの奥さんに小畠絹子さんと新東宝の俳優さんがこれまた丹波大先生を盛り立てていたとはねぇ
 
東京23区をその傘下に治めている大組織野見組は、多摩市をシマにしようと画策していて多摩市の一本独鈷の高瀬組を傘下に入れるか潰すかの相談をしており
高瀬組壊滅を一任されたのは丹波大先生演じる野見組大幹部村木だった
 
かれは永山一夫演じる多摩市の愚連隊に血生会の旗揚げをさせて高瀬組をいたぶり始めた。だが佐藤慶演じる高瀬組の代貸塚田はかつて村木と兄弟の盃を交した仲だったのだ・・・
村木と塚田は昔を懐かしみながらも、今や敵対する皮肉な運命のめぐり合わせでありさらに村木が偏愛する妹山本陽子はなんと高瀬組の息子長谷川明男とひょんなことから恋愛関係になり
 
人間関係が複雑に絡み合う中で野見組は高瀬組組長を血生会に命じ殺させる。殺しは見事に成功するが多摩市を野見に取られてはたまらんと須賀不二男演じる横浜の葛城組が、高瀬への助力を申し入れてきた
 
一地方都市の利権を巡って大組織の思惑が義兄弟
ましてや血を分けた兄妹との確執を産みつつ
組員や堅気のひとの血が流されていく中で高瀬組は壊滅させられ全員死亡
そんな中抗争に巻き込まれた妹を失った村木は野見と葛城との手打ち式に一人乗り込むのであった
 
まぁ脚本が日活ニューアクションの旗手で「斬り込み」や「流血の抗争」の永原秀一さんですから、それなりに見られる作品ではありまして
東映の任侠映画が“殺しの美学”だとすると
ある意味“自滅”っていうか最終的には全員が最後には死んでいくって言う“滅びの美学”を映画にした作品だって言っていいのかな
 
しかし丹波大先生をはじめなんですよね、日活生え抜きのお客を呼べる芯となる役者さんが1人も出演されてないと言う不思議な作品でもありました。
 
1969年製作、日本映画、日活作品
永原秀一脚本、西村昭五郎監督作品
出演:丹波哲郎、山本陽子、長谷川明男、佐藤慶、郷鍈治、柳永二郎、深江章喜、岡崎二朗、清水将夫、小畠絹子、高宮敬二、永山一夫、須賀不二男、近藤宏、雪丘恵介、安城由貴、柳瀬志郎、人見きよし

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