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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

情炎お七恋唄

2019-01-10 21:24:18 | 邦画
一日一本時代劇を見ていく企画
本日の一本は日活ロマンポルノから、殆どのロマンポルノ時代劇で主演をはられていた小川節子さんの映画

身長とお顔立ちから時代劇に起用されたようですが
現代劇はたった2本ですかねぇ

八百屋お七は江戸時代に実在した人物で
巷間伝わってるように恋しい人に会いたいがために町に火をつけて・・・
っていうお話
火事で避難した寺で眉目秀麗の寺小姓の吉三に恋をしてしまい
再び火事になれば恋しい吉三に逢えるっていう儚い女心のお話を

予算の関係からかこの作品では吉三と出会う避難の原因は洪水ですが
避難した吉祥院でお七が寺で見る蝋燭の焔と火焔不動の火焔が譬喩になっているんですか
クライマックスの火事に繋がる明喩ですか

寺小姓って言うとあれですよね派手な格好してるのは
女人禁制の坊さんの夜伽専門で所謂暗黙の公認事実ですが
それがお七と情交していたってことは吉三ってバイセクシャルだったのね

映画的には質屋の息子との縁談を前半に絡ませていますが
当時の結婚事情を描いて子特に女子は親に忠義であり祝言に文句を言えんかった
そんな時代の町人家族での家父長制度を描出して
自己の愛に身を捧げる女のささやかな反抗心っていう構図をもってきていたようですね

お七が火をつけた時の町人たちの右往左往する群衆
お七が刑場に引き出される時の群衆
刑場に集まり矢来越の見物人と実にエキストラの人数が半端ねぇ
日活としては結構お金は使ってる時代劇です
って日活大道具社員さんたちの組んだ野外セットに室内セット
時代劇はお金がかかる訳でして

おんなじように作ってるピンク映画の一本の予算300万じゃ太刀打ちできなせんよね

ってことで髷をつけた時代劇はこんなエロチックな作品も時代劇ってことで
この時代劇を見ていく企画も幅広く作品も選べるようですね

1972年製作、日本映画、日活ロマンポルノ作品
小原宏裕監督作品
出演:小川節子、森竜三、浜口竜哉、高見由紀、牧恵子、長弘

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