
「哭声/コクソン」「お嬢さん」そしてこの「アシュラ」と今月末は強烈かつディープな韓国映画三本が実になんて言うかDVD会社の枠を越えて実にいい企画ですよねぇ
今日はそのトリとなる「アシュラ」
かなり濃厚な2時間13分でした
私は連チャンで韓国映画を見ないようにしてまして、ただでさえ韓国映画の持ってる独特のエグみには連チャンで映画を観たら完全にノックアウトされるとわかってるからでして
それにしてもすごい映画だったなぁ、私自身この韓国映画3本リリース企画のトリにこの映画を持ってきたのは単なる偶然でしかないのだかある意味正解だったよう
一言で言うと、悪人だけが出て来て、善人が一人も出てこない映画
“善人”が一人でも出てきたならまだ救われるが、悪人ばかりがこれでもかと登場するし
普通悪人と言えば、所謂アウトロー・・・つまり司法の外側に位置する人と大抵は思いますが
この映画の悪人と言うか主要な登場人物は司法をつかさどる側の警察官に検事
そして行政の長である市長、
コレがすべて悪人と言うことでして
そこが韓国映画の持ってるえもいわれぬ力量なんでしょうねぇ
やっぱ司法と行政の長がすべて悪人と言うことからか、
映画の舞台はあらゆる汚職が蔓延した架空の都市アンナム市
末期ガンの妻の治療費が必要な刑事のハン・ドギョンは、
市長パク・ソンべが妻の兄であることから彼の経済的な支援を得ていて
彼の悪事の後始末を請負い、汚い金を手にしていたのだった
一方、汚職市長の不正を暴こうと躍起になっていた検事のキム・チャインと
検察捜査官ド・チャンハクは、ドギョンの弱みを利用して
市長の不正の証拠を手に入れろと脅迫するものの
ドギョンは市長の証拠をなかなかつかめないでいる・・・
こう書けば正義に燃える検察が悪徳警官をその職権から利用して市長の悪行を暴こうとする
犯罪映画に見えるが
市長の悪事を隠蔽する過程で裁判の証人を美人局で恐喝する手はずを整えたのもドギョンだったが
彼の上司である班長がおこぼれに預かろうとしたためにやむ無く上司を殺してしまったりと
検察は検察でドギョンのプライベートからこの殺人の顛末までどう録画したのか
彼を恫喝する資料を集めてそれをネタに彼に市長の犯罪の証拠を集めるよう恐喝かつ暴力も辞さない恫喝
こんだけ彼の犯罪のネタを集められるなら、彼を使わずして市長の犯罪の証拠くらい集められそうなのに
しかし、市長は市長でかなりなずる賢い権力の亡者でして
己の私利私欲のためなら己の兄まで自分の反対派に下手あげ、ありとあらゆる手段でもって権力に固執し続けて
その欲望の果てははかりしれないし、検察も司法もなんとも思ってないとこがすごい
ある意味感嘆に値する
ドギョンの後輩刑事は警察を辞めて市長を心酔する人物になってますし
惹句にある”仁義なきラスト40分”は刑事、検察官、市長とその取り巻きの犯罪者集団の三つ巴の殺し合い
血みどろというより血糊ドバーのスプラッターの文字通り圧巻の殺し合い
この40分だけでもお腹いっぱいに・・・
って言うのにそこまで収斂していく過程でも過激なバイオレンスと
検察官、市長と法を無視してのせめぎ合い
その狭間に揺れる刑事と人間の欲望のドラマがすごい
こんな映画とれる韓国が羨ましい
一応日本でもこんな毒のある映画をとれる北野武監督でもここまでの悪人映画は
今の日本じゃとれないよねぇ
2016年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・ソンス脚本・監督作品
出演:チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシク、ユン・ジヘ、キム・ヘゴン、キム・ウォネ、オ・ヨンア
今日はそのトリとなる「アシュラ」
かなり濃厚な2時間13分でした
私は連チャンで韓国映画を見ないようにしてまして、ただでさえ韓国映画の持ってる独特のエグみには連チャンで映画を観たら完全にノックアウトされるとわかってるからでして
それにしてもすごい映画だったなぁ、私自身この韓国映画3本リリース企画のトリにこの映画を持ってきたのは単なる偶然でしかないのだかある意味正解だったよう
一言で言うと、悪人だけが出て来て、善人が一人も出てこない映画
“善人”が一人でも出てきたならまだ救われるが、悪人ばかりがこれでもかと登場するし
普通悪人と言えば、所謂アウトロー・・・つまり司法の外側に位置する人と大抵は思いますが
この映画の悪人と言うか主要な登場人物は司法をつかさどる側の警察官に検事
そして行政の長である市長、
コレがすべて悪人と言うことでして
そこが韓国映画の持ってるえもいわれぬ力量なんでしょうねぇ
やっぱ司法と行政の長がすべて悪人と言うことからか、
映画の舞台はあらゆる汚職が蔓延した架空の都市アンナム市
末期ガンの妻の治療費が必要な刑事のハン・ドギョンは、
市長パク・ソンべが妻の兄であることから彼の経済的な支援を得ていて
彼の悪事の後始末を請負い、汚い金を手にしていたのだった
一方、汚職市長の不正を暴こうと躍起になっていた検事のキム・チャインと
検察捜査官ド・チャンハクは、ドギョンの弱みを利用して
市長の不正の証拠を手に入れろと脅迫するものの
ドギョンは市長の証拠をなかなかつかめないでいる・・・
こう書けば正義に燃える検察が悪徳警官をその職権から利用して市長の悪行を暴こうとする
犯罪映画に見えるが
市長の悪事を隠蔽する過程で裁判の証人を美人局で恐喝する手はずを整えたのもドギョンだったが
彼の上司である班長がおこぼれに預かろうとしたためにやむ無く上司を殺してしまったりと
検察は検察でドギョンのプライベートからこの殺人の顛末までどう録画したのか
彼を恫喝する資料を集めてそれをネタに彼に市長の犯罪の証拠を集めるよう恐喝かつ暴力も辞さない恫喝
こんだけ彼の犯罪のネタを集められるなら、彼を使わずして市長の犯罪の証拠くらい集められそうなのに
しかし、市長は市長でかなりなずる賢い権力の亡者でして
己の私利私欲のためなら己の兄まで自分の反対派に下手あげ、ありとあらゆる手段でもって権力に固執し続けて
その欲望の果てははかりしれないし、検察も司法もなんとも思ってないとこがすごい
ある意味感嘆に値する
ドギョンの後輩刑事は警察を辞めて市長を心酔する人物になってますし
惹句にある”仁義なきラスト40分”は刑事、検察官、市長とその取り巻きの犯罪者集団の三つ巴の殺し合い
血みどろというより血糊ドバーのスプラッターの文字通り圧巻の殺し合い
この40分だけでもお腹いっぱいに・・・
って言うのにそこまで収斂していく過程でも過激なバイオレンスと
検察官、市長と法を無視してのせめぎ合い
その狭間に揺れる刑事と人間の欲望のドラマがすごい
こんな映画とれる韓国が羨ましい
一応日本でもこんな毒のある映画をとれる北野武監督でもここまでの悪人映画は
今の日本じゃとれないよねぇ
2016年製作、韓国映画(日本公開作品)
キム・ソンス脚本・監督作品
出演:チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシク、ユン・ジヘ、キム・ヘゴン、キム・ウォネ、オ・ヨンア








日本映画は劇場公開作品となる規制が厳しくなるのか、エグさに少し緩みが生まれるのですが、その辺韓国映画は容赦しないてのが羨ましいですよね。
自分、カーチェイスのカメラワークが凄く気に入りまして、何度も観返したんですけど、どうやって撮っているのか全く分からない。
演出力もずば抜けているのがもうぐうの音も出ないて感じでした。
ファン・ジョンミンの憎たらしい市長がお気に入り。
一番の極悪人なのに、なんでか少し応援している私がいました(笑)。
TB&コメントありがとうございました
確かに市長さん、極悪人なのに実に魅力的なキャラクターでしたね
映画の作劇術も撮影技術も今の日本映画よりも格段の違いがあるようですね
緩い映画と、製作委員会と言うシステムで一作ごとに専門職を集めて映画製作する組編成での映画製作のシステムの弊害が面白い映画を作れないのも事実ですよね