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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

警官の血

2023-01-30 23:15:27 | 韓国映画
個人的に警察小説は好きですから、もちろん佐々木譲による原作は読んでおります。
確か親子三代にわたる警察官一家の”LINEAGE “の大河小説と言っていい作品で三代目が先代の殉死の真相を追って行くようなお話だったと・・・
テレ朝っ子ですからTVドラマ見ない自分でもこの小説のはドラマ化は見てる記憶があります。
そんなこんなで私の好きな韓国映画界がこの作品を映画化したって事で見たいなぁって思っていたところ
なんと米盤のBlu-rayを見つけましたので、日本では昨年に公開済みで、この4月のDVDリリースが予定されていますが、待てずになんと韓国映画の米盤をこれと一緒に4本ほど購入してしまいました
そう韓国映画のレンタルリリースがここんとこ極度に少なくなってるって言うのもあっての4本大人買いってことでしたが・・・
 
リメイクとか原作もの、それも外国作品を映画化するにはいかに原作を自国の社会や国民性にあったものに脚色できるかっていう一点に絞られてくるのは当然でありまして
それを原作やオリジナルのまんまを映画にするなんていうのは論外でして
そういう意味では韓国映画界では自国の国民性や社会風習に合わせることには定評がありまして
この作品も警察官の家系(lineage)の三代目を主人公にし、彼が監察の要請を受けて
広域警察のベテランっていうか検挙率ナンバーワンの刑事を内定するっていう中で
父親(原作では二代目にあたる)の殉職の真相にもぶちあたるというとこだけを拝借した
韓国の警察ものらしいお話に仕上がってて、2時間の長尺があっという間に終わってしまうという作品だったかな
 
いやテンポもいいし監察対象の広域捜査隊のエース刑事パク・ガンユンの人物像を見てその下で監察内偵の若い主人公の刑事ミンジェがガンユンが裏社会に精通しながら違法捜査を繰り返すガンユンの姿だった。
ミンジェはガンユンのやり方に戸惑いながら捜査をともにすることで、警察内部の秘密組織やその裏に隠された不正行為など捜査を共にしつつ成長して行く姿を見てるうちに
ある意味監察対象ではないものの四課(今では組織犯罪対策五課)として悪と結びつく中で捜査を強引に進めて行くあの日本映画の「狐狼の血」に重ねて見てましたねぇ
 
ある意味捜査される側と捜査する側のバディ映画であり
捜査する側に感化されて警官としては犯罪なんだろうが、事件の真相にたどり着くにはなんでもするっていう行動力と規範なにするものぞっていうことと、警官としての正義ってなんだろうっていうことまでを何もかもぶっ込んでくる韓国映画のこの勢いってなんなんでしょうね
こういうプロットのは積み重ねには本当に見てるこっちが惹かれるよね
 
ラストに拳銃戦まであると言う完全無欠なエンターテインメントでしたねぇ
エンドシーンも素晴らしかったなぁ
 
2022年製作、韓国映画(日本公開作品)
イ・ギュマン監督作品
出演:チョ・ジヌン、チェ・ウシク、パク・ヒスン、クォン・ユル、パク・ミョンフン、イ・オル

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