そういえば、そうなんでした今月の日本映画専門チャンネルの企画プログラムである“おとなの桃色シネマ白書”の今月分
このブログで消化していませんでしたねぇ
見るものっていうか1日二本の片方の邦画作品が今月結構豊富でして
エロチック作品に頼る部分が少なくなってきてたからか
まぁ今月が終わらないうちに消化しておかないと6月分が押してきてしまうようですから・・・
ってことで今月の“桃色シネマ”として最初の一本は
ロマンポルノで監督デビューしたら日活がロマンポルノ製作から撤退して
その活路をピンク映画界に求めた後藤大輔監督のこれまたピンク映画デビュー第一作
佐々木麻由子さん主演でお相手の男優さんは最近では任侠ドラマでお馴染みの木村圭作さん
一応ピンク映画の不文律である3人の女優さんを脱がすって言うお約束から何から守っていない作品ではあるものの
後藤監督の力量がこっちにモロに伝わってくる作品
そうなんですよね画面から伝わってくるのはエロさではなく夏の印刷工場内の暑さと蒸せるような肉体の汗、そんな中で発情する人間の性的な業って言うようなモノがモロに伝わってくる
だからモノ言わぬまま木村圭作が主人である佐々木麻由子を工場中を追い詰め
レイプしてしまうって言うことに納得が言っちゃうわけで
そこに至る前に佐々木麻由子の夫の脊髄やられて性的不能って言う状況が生かされているのと
まだまだお若い木村圭作さんのギラついた眼差しがしっかりと描かれているからでしょうね
佐々木麻由子さんは木村圭作が来る前までは旦那の主治医の女医さんとレズで性的な満足を得ていたこともしっかりとこっちに伝わって実に無駄のないプロットで作られていた作品
ピンクにしては義母の骨拾いから始まって
旦那の骨拾いで終わるって言う計算された作劇もありふれた映画表現ではあるものの
実にピンクっていうよりは一般映画って言う形で今では通用すると思える作品
ピンクとしては早すぎる映画作家だったと思える後藤大輔さんの作品でした。
切り口の違う記事はコチラ
2001年製作、日本ピンク映画、セメントマッチ作品、新東宝映画配給
後藤大輔脚本・監督作品
出演:佐々木麻由子、山咲小春、木村圭作、松木良方、水原香菜恵、新納敏正、かわさきひろゆき、森久美子、螢雪次朗、河村栞、神戸顕一
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