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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

愛人契約 エクスタシーの女

2020-07-28 05:24:42 | ピンク映画
二日連続というか実は同日で佐々木浩久監督作品2本を連続で見たことになるのかなあ
この作品は先の「性感クリニック 女医 凛子」よりも1ヶ月早くピンク映画館で封切られた作品になるんですかねピンク映画館でのR−18版のタイトルは「好色男女 セックスの季節」
更にテアトル新宿でのOP・PICTURESフェスでのR15版タイトルは「セックスの季節」となっており
そして日本映画専門チャンネルでのTVOA用タイトルは「愛人契約 エクスタシーの女」で、5月からリピート放送されてきましたが
ようやっとリアルタイムで録画しながら視聴しました
 
オープニングのOP・PICTURESのロゴの後に、いきなり“映画とは女と銃である”という
グリフィスの引用の通り
この作品はそもそもどこかで見たような、そして聞いたような映画タイトルとか映像で栄川乃亜演じるナナという主人公が
女優となりたくて枕営業を続けていくだけの映画ではあるんですが
そのナナの生き方はあるフランス映画の主人公日本通じてるし
こちとらとしては先に書いたように既視感ありまくるものの
耄碌しちゃってなんの映画だったか覚えていないと言ったらいいのか
記憶の襞から引き出せないだけなんですが、
佐々木監督は様々な映画のオマージュシーンを積み重ねてこの映画を紡いでいくんですね
昔のフランス映画に見られるヌーベルバーグ作品とか
もう古典と言っても過言ではない過去というか昭和に作られていたピンク映画へのリスペクトというかオマージュの積み重ねで映画は紡がれていくわけで
主人公の役名“ナナ”完全にあの作品からいただいていたんでしょうね
 
後半、川菜美鈴演じる由美の骨壺が銃弾で弾かれて道に骨が散らばったものを
慌てて拾って”熱ッ“っていうのは「仁義なき戦い」の第三部のオマージュですよね
それだけはわかった・・・
ていうか、カメラマンとナナとのというか、それ以外に何シーンかあるレズシーンは
佐々木監督自身のセルフオマージュでもうあったんですよね
窓から投身自殺するシーンとかも・・・

って事で、新しい試みで、こんな映画が作れるというか
企画が通ってしまうってのは、ピンク映画界自体が未だプログラムピクチャーとしての製作体勢をとってるからなんでしょうね
但しピンク映画専門劇場が日本中で激少してる訳で
この東京でさえ、もう専門館ってるのは言える劇場は二館しかないんですからね
先細りっていう現実は否めないわけで・・・
ピンクの火を消さないためにOP映画はR−15作品を再編集して、新しい観客層の掘り起こしをしてるのは歓迎すべきことなんでしょうね
コロナ禍で今年之OPフェスは実行されるんですかねぇ

切り口の違う記事はコチラ

2019年製作、日本ピンク色映画、OP・PICTURES作品
佐々木浩久脚本・出演・監督作品
出演:栄川乃亜、川菜美鈴、高梨りの、長谷川千紗、小坂ほたる、久保新二、金剛地武士、野田博史、内堀太郎、石川雄也、折笠慎也、中野未穂、飯島洋一、小林宏史、しじみ、木原浩勝、滝本ゆに
 

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