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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

夜の女(スケ)狩り

2024-08-30 18:29:23 | 邦画
はじめ邦題から小林旭の日活映画だと思って録画の円盤かけたらなんと岩礁に弾ける波頭の三角マークだできて・・・
時代的には1972年製作ですからあながち日活映画ってさほど遠くはなかったものの
東映さんということで梅宮辰夫さん主演の任侠映画との抱き合わせシスタームービー扱いの作品だったのね
 
まぁ時代的には任侠映画という金看板というか金脈が爛熟期を迎えた時代でもあり猫も杓子も映画のシノプシスにはヤクザと愚連隊がどんな映画にも入り込んでた時代ですから
この作品も主舞台は海外のバンコクにその基本を置いてはいるもののセットとか俳優でゴマかして海外ロケも全くしてない作品
主人公の男は日本で食いつめ指名手配を受けて国外逃亡してバンコクで女衒というか夜の世界に女を手配して利鞘を稼いでいたものの
ここにもいられなくなり日本に舞い戻り刑期を務めて沙婆に出てきてまた夜の世界で今度はバンコクから女を手配するよるの世界で生き始めると土地の愚連隊とぶつかるのは必至
その愚連隊はバンコクで世話になった人の仇でもあると言う事と
 
これまた古い金看板の女親分の一本独鈷の一家の娘がバンコクからの留学生受け入れの施設を作ろうとするものの愚連隊に騙されて
観光ビザではない留学ビザでのジンガイさんを夜の世界には供給するための施設作りに騙されて・・・
相変わらずの梅宮辰夫という特異なキャラを生かしての映画ではあるのですが
なんか同音異曲の三本程のシリーズ作品の一本らしい作品だったようで
映画としてはちゃんと作ってはいるものの
なんだろうあんまり面白くない作品だし光川環世と工藤明子の二枚看板に清川虹子お姉さんも加わってしまうとヒロインの焦点がボケてくるし
 
大団円では敵も味方もどこから手に入れたのか機関銃のかぶっ放しだけで
あとは辰兄いも麟さんもなんとも真でいくというこれでよかったんかいっていうような終わり方と脱げる女優さんを助演にたくさん配してるのにノンヌードだったりと
かなりフラストレーションがたまる作品でした。
 
1972年製作、日本映画、東映作品
内藤誠監督作品
出演:梅宮辰夫、山本麟一、清川虹子、光川環世、工藤明子、岡田眞澄、中山昭二、高宮敬二、藤村有弘、南利明、渡辺やよい、集三枝子、片山由美子、小林千枝、丸山理映子、小林稔侍、八名信夫、中田博久、今井健二

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理想郷

2024-08-30 05:05:47 | 洋画
アルバトロスから8月2日にリリースされた日本公開作品
これがいつもレンタル中でこの作品が今月中にレンタルできるかできないかで今月のレンタル作品の枯渇が決定してしまった作品でしたが、なんとか今月中にレンタルすることができましたので今月の枯渇に関しては解消されたと言ってもいいかも
 
しかし二時間二十分実に重たい気分で見ていた作品でしたよねぇ
原題か邦題かが分かりませんが「理想郷」とはうまいことつけた邦題ですねぇ
実に皮肉が聞いてるしある意味真実であり完膚なきまでのパラドックスでもあって的を射た邦題でもある
 
スペインの過疎化した山間の田舎の村
ここに退職後の理想の生活を見出したフランス人老夫婦が2年前に土地家屋を買い求め永住してきて老夫婦の自給自足のスローライフを始めた
まさに老後の理想的なセカンドライフであるから
古民家を修理して民宿化して観光客に田舎の自然を満喫してもらえることでこの村の活性化にもつながるというのがこの夫婦の理想の生き方だったのだが
 
こんな腐った村になんと風力発電の風車を立てるお話が舞い込み
村人は土地を売り払い一時金を得ることで一抹の希望を見出すもののこのフランス人夫婦の反対によって彼らの一縷の希望が潰え去る
ここからこの夫婦と隣人とのいさかいがはじまり
 
そうなんですよね理想郷としてここに終の住処を求めた人と
未来も希望も何もないただただ貧乏に明け暮れて暮らす村人にはこの一時金がある意味希望の光なわけで
それさえも奪った老夫婦に対して隣人は嫌がらせを始める
この嫌がらせがだんだんエスカレートしていくことで
なんとフランス人の旦那さんはついに殺されてしまう
 
死体も出ずに一人で行方不明になった旦那さんの行方を毎日何時間か探した地点に印をつけて探し回る奥さんの毅然とした生き方を後半の一時間の尺を使って
そう、なんとこの映画二部構成になってて
前半は旦那さんが主役で、後半は奥さんが一人毅然とした態度でその生き様を見せるという作品。
警察の態度もあんまりはっきりと描かずに
つまり御近所トラブルの民事不介入みたいな曖昧さで描くので
見てるこっちのイライラもつのるものの
しっかり隣人兄弟が旦那さんの命を取るとこまでをも描いておいて
そこに危機を感じていた旦那さんが急遽この殺人を
隠したビデオがとらえていたという
 
それが最後にものを言うのかと思うがそれももう何年んもしぜんに晒されて役にも立たないもどかしさとか
こっちにもイライラが募る映画でしたねぇ
 
実際に起きた事件を基に作られた作品だったのね
スローライフにこだわる人生はあくまで第二の人生なんだよね
そしてこの村から一生抜けられない村人の人生もまた一生なんだよね
どっちが正しいのか正しくないのかは見た人に委ねる作品
そんな映画だったかな
あまりにも重たい映画すぎた
 
2022年製作、スペイン・フランス合作映画
ロドリゴ・ソロゴイェン共同脚本・監督作品
出演:ドゥニ・メノーシェ、マリナ・フォイス/ルイス・サエラ、ディエゴ・アニード、マリー・コロン
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