MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

獣たちの性宴 イクときいっしょ

2024-03-29 20:08:33 | ピンク映画
そう言えばレンタル作品の数量に汲々としていてコレをアップするのを忘れてはいませんでしたヨ
一応今月の日本映画専門チャンネルでの月二本ピンク映画をR -15に再編集して送る企画番組<おとなの桃色シネマ白書>の今月OA分のもう一本


タイトルはかなり扇情的ではあるもののほとんどピンク映画として機能してる作品とは言えなかった
最初に言っちゃいますといまおかしんじ氏の監督デビュー作品になります
って事で1995年製作の国映作品
何故か長曾我部蓉子さんが奈賀愛子名義で、岡田智宏も新井総二郎という名義でのご出演
今岡組常連さんになってしまった林由美香さんもこの作品今岡組初出演されております
でもちゃんと濡れ場はあるもののこの作品全くエロくないんだよね
ピンク映画のお約束だからって言うだけの濡れ場でしかなく
ただ男女がセックスしてる描写が有ればいいだろうって言うような
ある意味どーでもいいかっていうような感じでしかない

丁度日本ではバブルがはじけて不良債権だらけのマイナス志向の経済事情やオームが跋扈して大量殺人を起こした時代の中で
やることとか生きることの目標や先が見えない若者の焦燥感を映像に残したっていうような作品で
焦燥感って書いたけどそこから出たいとかそう言うんじゃなくて
そんな閉塞された社会の中で生きる若者の諦観っていうか厭世観を切り取ってみせた作品だと言ってもいいのかな
だから彼らは数十年に一回見られる彗星を求めてこの現実の世界の中で唯一浮遊する一断面を切り取った作品だったようですね
ってことでDVDは「彗星待ち」っていうタイトルでリリースされてるようですが・・・

絵としては川原で死体を焼くシーンとか朝焼けの川にハダカで飛びこむシーンとか
ラストシーンにファンタジーを感じさせてくれるものの、そこには実に刹那的な生き方があるだけでゆめも希望もなんもない
セックスもまたしかりということで
国映だから作れた作品と言ってもいいんだろうな

切り口の違う記事はコチラ

1995年製作、日本ピンク映画、国映作品
今岡信治脚本・監督作品
出演:奈賀愛子、阿部節子、新井総二郎、伊藤猛、小林節彦、細谷隆宏、林由美香、佐野和宏
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極限境界線 救出までの18日間

2024-03-29 05:05:17 | 韓国映画
2007年、タリバンによって実際に起きた韓国人23名の拉致事件を題材にフィクションとして製作された人質当事国韓国のアクション映画
まぁ実事件ですから実際に表面上でのことはわかっていて人質が解放されるってことが事実としてあるわけですから
韓国人も知らない裏取引の実態を想像で描いてるわけで
 
映画の中でも実際に交渉にあたり人質解放に成功させたファン・ジョンミン演じる韓国外務省の外交官、チョン・ジェホが人質解放に関わる全仕事に関しては
決して公開しない旨の誓約書を書かせられるとこが出てきてますので
こう言ったこの映画で見られる交渉のシーンとか
 
政府関係者の葛藤やヒョンビン演じる韓国情報院の現地工作員、パク・デシクなどはフィクションとしての創作人物なんでしょうね
特にヒョンビンにはアクション担当でかなりな見せ場が数回ありましたし・・・
 
人質となるのはこれも事実かどうかはわかりませんが韓国の渡航禁止を破ってタリバン支配地域に入っていったある教会の信者たちですからね
勝手に何しにいったかもわかんない連中を国を挙げて国家公務員として自分の命までかけて救出せんでもよかろうもん
って私なんか見てましたけど、あくまで自己責任やろと渡航禁止の禁を破ってるわけやし
まぁそれでも人質が全員死ねば政権は潰れるってことですよねどこの国でも数十人となると
そして人命ほど重くてかつ軽いものもないわけで
重さ軽さはそれぞれの国の思惑次第ちゅうのもある意味事実だし
 
だから引き換えに、刑務所に収監されているタリバンの囚人たちの解放を要求し、それが叶わない場合は、人質を全員処刑すると脅しをかけるものだし、命の期限を切って見せるけどそこには双方の駆け引きがあるから交渉の意味もあるし身代金も絡んできたりと脅す方にも脅される方にも分があるわけで
そこいらの駆け引きに命をかける緊張感とかが生まれてくるわけなのね
 
面白かったのは否めない映画ではあるのですが、なんか見てるこっちに緊迫感がなかったのは、人質たちが救出されるって事実が前提にあるからで
交渉の描写には映画としての緊張間はあってもそこは結末知ってるってことがやっぱねぇ一種の弱点でもあったのかな
ってことで最後のソマリア海賊云々のシーンはなくても良かった気もする
 
2023年製作、韓国映画(日本公開作品)
イム・スルレ監督作品
出演:ファン・ジョンミン、ヒョンビン、カン・ギヨン
コメント (2)
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