MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

川っぺりムコリッタ

2023-02-13 23:11:16 | 邦画
これも日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品。
そう満島ひかりさんもこの映画の試聴に寄与してるのも事実だし
この作品を作ってる荻上直子監督作品に接するのも御初でした。
見終わって調べていたら何という偶然、さっきまで見て記事にアップした↓「異動辞令は音楽隊!」と同じく富山でロケして作られた作品だったようです。
しかし、なんとも不思議な映画だった。
 
実に人に優しい作品であり、ある意味松山ケンイチ演じる主人公の再生のお話ではあるものの
彼自身はこの映画ではひょっとしたら狂言回しでしかなく
実質ムロツヨシが主人公っであったのかもしれないし、逆だったって言っても問題なしな作品であるし
おばけっていうか幽霊が出てくる、不法投棄のゴミの山のダイアル式電話機に電話がかかってくる、タコだかイカだかわからん魂なのか宇宙人なのかが浮遊してるし
ファンタジーな作風でもあって荻上直子監督のイマジネーションをみごとに具現化してると言ってもいいんだろうな
 
松山ケンイチはタタキかなんかの服役を終えて、多分保護司である緒形直人演じるイカの塩辛工場に勤め、緒形直人日本紹介された川っぺりのハイツムコリッタに住む事に
っても出所したばっかで金も家具も無く身一つで潜りこむことに
ここの大家さんに満島ひかりさん
そして隣室の住人にムロツヨシさん、この人ミニマリストを標榜してて何と図々しいったらありゃしないし、ヒトの家だけでなくココロにもヅカヅカ平気で入ってくるヒトだが
主人公はかれを否定できずにいる
初給料で炊飯器買ってご飯炊いたらその音聞きつけて勝手に“ご飯は一人で食べるより二人で食べた方が楽しいよね”って食い出す始末
一度でも許したら毎日・・・
 
いや映画見ててご飯が炊けたときに炊飯器の蓋 を開けた時の匂いを感じさせられ急に炊きたてごはんがくいたくなってしまう映画
普通食事シーンって何も感じない私ですがこの映画は違った
っていうか日が経つにつれて最初は汁とご飯だけだったのがおかずが増えていく芸の細かさも良かったなぁ
そして向かいに住む墓石訪問販売を親子でやってる吉岡秀隆が大金持ちの家でペットの墓石200万で売れてすき焼き食ってるとこに住人全員がお相伴に押しかけてくるとこは笑えた
 
人生に人の死がつきもので、松山ケンイチのも父親の死が描かれるんですが
骨のまま捨てると犯罪になるが乳鉢とかですりつぶして粉状にしたら撒いても捨てて問題にも犯罪にもならないっていうのは勉強になったなぁ
そして満島ひかりさんは後家さんでして今はシングルマザーで
夫の骨の一部を家に置いてあり
彼を忍んで骨を齧った後愛おしそうに骨を・・・
ここでピンク映画なら自慰に持ってくんだろうなって思って見ていたら
そこは女性監督しっかりと満島さんは骨を持った手をスカートの中に・・・
やっぱわかってらっしゃるなぁ
 
人は一人では生きていけないって言う映画だったんだろうなぁ
ほんわかしたって気分で二時間弱見ていた作品だった
 
2021年製作、日本映画、「川っぺりのムコリッタ」制作委員会作品、KADOKAWA配給作品
荻上直子原作・脚本・監督作品は
出演:松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀隆、江口のりこ、柄本佑、田中美佐子、緒形直人、黒田大輔、知久寿焼、北村光授、松島羽那、薬師丸ひろ子、笹野高史
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ついに関東を席巻した?俠和会

2023-02-13 17:47:22 | TVドラマ
なんとあの「日本統一」が日本テレビ地上波で4月13日から全10話でTVドラマ化されることに
本日情報解禁になりました
 
 
地上波TVドラマでついに俠和会が関東を席巻してしまったようですね
 
個人的にはTVドラマよりは、映画本編で氷室蓮司と田村悠人の活躍が見たいってのは本音ですが
 
脚本が村田啓一郎さん、監督辻裕之さんってことなので
この黄金カルテットでどんなお話を見せてくれるのでしょうか
 
期待値大ですねぇ
 
コメント (2)
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異動辞令は音楽隊!

2023-02-13 17:40:33 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうって言う企画で視聴した作品
でしたが映画の情報をほとんど入れない私でも
なんとなく予定調和でプロットが進むんだろうなぁって思える
っていうか細かいことは置いといて見ない前から予想できる作品だった
こう言うのを予定調和な安定映画ってことですよね

30年捜査一課の刑事として、フジテレビの映画ではなくTBSの映画ですが
事件は現場で起きていて会議室での起きてるんじゃない
って言うまさに足で犯罪捜査をする旧タイプの鬼刑事
従って家庭を顧みないから妻からは三行半を突きつけられ、いわゆるボケっていうよりそれより先に言っちゃてる認知症の母親を家庭に抱えており
JKのお年頃の娘とは疎遠になっているいわゆるステレオタイプな昭和刑事を絵に書いたような人物をあの風貌で演じてる阿部寛のハマり役作品

ロケは富山で行っていたようですが、どこの府県かは物語では完全に伏せられていましたねぇ
劇用パトカーも車体の横っ腹には県警は読めるんですが県名の部分には警察関連のポスターが貼られておりましたねぇ
べつに実県名を出してもよかった気もするけど・・・
監督が前々作「ミッドナイトスワン」で性的マイノリティを題材にしていた内田英治監督ですから
今作でも先に書いたように阿部寛の母親を演じてる倍賞美津子さんを認知症にしており
さらに捜一が捜査してるこの映画での事件は県下で多発している孤独老人宅を襲うアポ電強盗事件と
社会的弱者に目を向けた作品を内田英治原案、脚本、監督で製作しており
なんと内田英治名義でノベライズにもなっているようですね

上官に反抗したため組織で捜査の今の捜査実態にの輪を乱すということで署長さんから口頭で音楽隊への転勤を命ぜられる
って言う一応彼は音楽隊専任という左遷人事というか捜一から追い出すために広報課への転属だったんですね
音楽隊隊員のほとんどが音楽隊と日常警務業務との兼任という設定になってて
これまた専任阿部寛と隊員とのぶつかり合いの葛藤もこの作品の主テーマの一旦でドラマに深みを出していくオーソドックスな展開でしたが
まさかのシングルマザーで交通課兼任のトランペッターに清野菜名さん
いわゆるマドンナにもヒロインにもならない立ち位置ではあるんですが
彼女との交流の中で阿部寛のこころも解けてはいくという王道の設定ですし
音楽隊がアポ電の黒幕を逮捕するっていうのも映画としてのは御約束事項ですよね

そう黒幕を演じてる人物の正体にこっちもびっくり、今年還暦作品が公開されるお方でした
っていうか私は毎月この人のお顔を25日にリリースされる作品で拝見してるからねぇ
さすがに動きは還暦でも俊敏だったのはさすが
そして大団円は役者さんが実演して作られた演奏シーンだったようですが
この作品の前に出演者に実際に演奏させるって言うのは
水谷豊監督の「太陽とボレロ 」でもやってましたからねぇ、役者さんも大変な時代になってるようですね

安心安定の予定調和からはみ出せない作品だったけど
こういった安心感を観客は求めてるいるんだろうな

2022年製作、日本映画、「異動辞令は音楽隊!」製作委員会作品
内田英治原案・脚本・監督作品
出演:阿部寛、清野菜名、磯村勇斗、高杉真宙、板橋駿谷、モトーラ世理奈、見上愛、岡部たかし、渋川清彦、酒向芳、六平直政、光石研、倍賞美津子

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