個人的にはTVドラマは見ない人ですし
みんなが子供や青年期にハマった“ウルトラマン”“仮面ライダー”“戦隊ヒーロー”とか“キカイダー”とか見てないんですよ
そんな私が積極的に日本映画を見て行こうって言う企画の一環としてこの作品をも視聴
惹句に“怪獣が倒された後の処理”はどうなってるというユニークなテーマで作った作品ということで
倒した超人ヒーローとの戦闘の後から始まるんだって思っていたが
この作品なんと怪獣が単体で暴れ周り、ヒーローと闘うわけでなく
宇宙の衛星からの攻撃によって地上を蹂躙しつつげた怪獣をなんとか人智で倒したものの
その死体があまりにも大きくて、そう映画では大きさ表すようなことのためにポスターにあるようなタワーを一緒にシーンとして納めることはありませんが
その死体の腐敗が始まるとガスが発生し毒だか異臭を何十キロ四方にばらまくこととか全く動かないでかい物体を水流で海に流そうってダムを数基破壊して
その水流で海まで流そうって
前代未聞の異常というか非常事態に政治家や官僚がそして怪獣と戦った国防部隊と自衛隊とかが右往左往するさまをコミカルにつづった作品
まぁ見てるとこれって一応は比喩として大怪獣ではあるものの
東日本大震災の津波でメルトダウンして放射能をバラ撒いた原発の比喩とかに見ることができるのね
閣僚は責任の押し付けあいだし、生物(なまもの)だから厚生省だ、一級河川上で死んでるから国交省だ、いや環境省だろうとか
インバウンドの観光名所にしようとか、
生物(いきもの)の死体処理は保健所だとか責任所管のおしつけあい
そんな中で積極的に動いたのは環境省、環境大臣にふせえりさん、
なんかお一人でこの作品を支えてらっしゃっていたのはご主人の映画だからか
その部下に土屋太鳳さんっていうか、怪獣の死体処理の映画なのに無駄なキスシーンが多いのはキラキラ映画へのアンチテーゼって見るのはうがちすぎか
まぁ言葉ダケですが“ウンコ”に“ゲロ”はお子様たちへのサービスとも取れる
が隣国である中国と韓国が環境破壊につながるって言うようなシーンから原発問題とも取れるわけで現代日本が抱えてる諸問題を比喩的に色々詰め込みすぎて
それに主導権をとろうと派閥単位でも閣僚が動くとこまで
もうコメディのオブラートに包んでここまで見せてくれると逆に小気味いい作品となる
なんと松竹と東映がタッグを組んで作った作品
今後は予算の関係から二社で共同制作すると言った試行的な作品でもあったんですね
なんだかんだと進む中で
ついに怪獣を動かしたのは主人公で山田涼介演じるアラタ隊員
最後には光を発するスマホを右手て高々とあげて圓光がましていく中で
あのカップ麺ができるまでしか変身できないあのヒーローの影が怪獣を抱えて宇宙の彼方に大怪獣を運んでしまうわけで
なんと莫大な製作予算を使って作った作品は最終的には「シン○○○マン」の単なる予告編に過ぎなかったっていうオチだったのね
2022年製作、日本映画、松竹・東映製作・配給、「大怪獣のあとしまつ」製作委員会作品
三木聡脚本・監督作品
出演:山田涼介、土屋太鳳、濱田岳、オダギリジョー、西田敏行、眞島秀和、SUMIRE、田中要次、有薗芳記、銀粉蝶、六角精児、ふせえり、矢柴俊博、笠兼三、MEGUMI、岩松了、嶋田久作、笹野高史、菊地凛子、二階堂ふみ、染谷将太、松重豊