JOINT

ヤクザというかヤクザ組織には入らない、いわゆる半グレの男が刑務所から仮釈で娑婆に出て来て一年解体現場で働き綺麗な金をこさえて

いわゆるヤクザと一線を画した立ち位置っても半グレでもなく再起を目指すために

まず始めたのはやはり昔の伝手から犯罪に使われる名簿屋から初めて

なんと落ち目のベンチャーと組んで堅気として生きていこうっていう時に

軌道に乗ったベンチャー企業の支援は前科者っていうレッテルから一流企業から外され

また彼とは別口で務所前の付き合いの大組織の分裂騒動に昔の弟分が殺されて、仇を討とうとう、やっぱり反社とは縁が途切れない作品ではあるが

主人公は命を落とすこともないお話。

 

ある意味Vシネマとは一線を画して作られた

なんだろう監督さんも含めて、脚本家さん、そして役者陣全て全くっ私自身尚玄さん以外全く知らない俳優さんばっかで

見てると皆さん知らない人ばっかなので、ある意味ドキュメンタリー映画を見させてもらってるような感覚に陥る不思議な映画だった。

リアリティをだすために多分に自然光での撮影だったのか画面も常に暗く抑えられてて

まさに文字通りなノワール作品にもなっていた効果的な作風でもあったように思える

そして台詞が聞きづらいのと台詞回しが素人っぽかったりと

ある意味全部が好転している作品

もうちょっとヤクザが怒鳴らなくて静かに脅すっていうようならもっと良かったんですがねぇ

 

今時のヤクザはデジタルに通じてないと生き残れないようですね

不思議なシロウト(失礼)の熱意がとんでもない快作を産んだっていう作品でしょうか

 

2021年製作、日本映画、映画「JOINT」 製作委員会作品

小島央大監督作品

 出演：山本一賢、キム・ジンチョル、キム・チャンバ、三井啓資、樋口想現、伊藤祐樹、桜木綾、鐘ヶ江佳太、林田隆志、宇田川かをり、平山久能、二神光、伊藤慶徳、片岸佑太、南部映次、尚玄、渡辺万美

狂徒

今月のライツキューブのリリース作品は

オールイン時代からの任侠ドラマ「織田同志会 織田征仁 第九章 」、「極道の紋章 レジェンド 第九章 」はもちろん、オールインでは「すじぼり」シリーズを「日本統一」シリーズとコラボさせた阪元裕吾監督の「べイビーわるきゅーれ 」に「最強殺し屋伝説国岡[完全版] 」とヴァラエティ豊かなリリースでして

そんな中この台湾のアクション作品もジャケットから誘われてレンタルしてきちゃいましたら

 

この作品もあたりでしたが、2018年製作でさらに第21回台北映画祭にて最優秀視覚効果賞・最優秀芸術貢献賞受賞、そして第56回金馬奨で最優秀撮影賞・最優秀アクション設計賞を受賞していた作品

台湾発のアクション・クライムサスペンスって一応、さほどっていうか最近は文芸映画しか輸入配給されてきてませんが

実際には本土に復帰する前の香港と映画製作に関してはコラボしていて

香港のアクションを継承していて面白くない作品は作ってなかったんだなぁって

あらためて思わされた作品でした。

 

巻き込まれた駐車違反摘発アルバイトの傍らヤクザ組織の下っ端として

クルマにGPSをつけてクルマを盗む手助けしている元プロバスケットボール選手のレン

雨の日だけにフルフェイスのヘルメット被りレインコートに身を包んで現金輸送車だけを狙って現金強奪する通称レインマン

この二人が偶然レインマンの犯行現場で出会い

警官に追われたレインマンが通行中のクルマを止めて乗り込もうっていう時に警官の放った銃弾が被害女性の腹部に被弾して

身動きできないところでレンが銃で脅されて

まずは被害者を病院でおろし

後はクルマを変えたいとレンはボスのとこに連れて行き

 

ワルはワルを嗅ぎつけて

更にレインマンはレンを仲間に引き入れて

っていう三者の思惑が交差しつつお話が展開する中での三者の騙し合いっていうプロットは完全に引きこまされる

 

最終的には様々な駆け引きの末にちょっとしたツイストもあったりで

プロットの展開は見事でした

肉弾戦に銃撃戦、更に裏切りにツイストと娯楽要素だけを盛り込んで

全くわき見させん105分

十分に楽しめる作品

 

2018年製作、台湾映画(日本未公開作品)

ホン・ズーシュアン脚本・監督作品

出演：ウー・カンレン、リン・ジャーシー、シェ・シンイン、リー・チエンナ、リー・ミンジョン、カオ・ジエ、シ・ミンシュアイ