MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

恋のクレイジーロード

2022-02-27 23:01:51 | 邦画
個人的には前オールイン、現在ライツキューブがリリースする作品が
ライツキューブになってから任侠ドラマの制作は薄くなった代わりに
色々バリエーション豊かにアジア映画の埋もれたっていうか、なかなか商売にならないような作品をリリースしてくれてて
ゴミ映画大好き人間にとっては重宝していて
 
ここのブログでもそれなりにリリースされている作品はなんとか積極的に見るようにしていますが
この会社、実はDVDの問屋代理店を通さずに、営業担当が直接店舗と販売契約するようで
レンタル店も販売店も直接買取りですから
任侠ドラマを仕入れる関係からか、私のが使ってるTSUTAYAさんで作品自体リース会社からの入荷ですから「日本統一」でさえ一本も導入されてません
が、捨てる神有れば、拾う神ありで、GEOさんは着実に買い取り導入してくれて居て
その関係からか他作品も大抵は入荷されるんですが
 
この作品のリブート「恋するばけもの」含めて、さらに「温泉しかばね芸者」も今月は導入されてません
しかし、オールイン時代から唯一全作品を買い取り販売してる店舗を都内で見つけて
見たい作品はそこで買うようにしており
今回はその店舗で購入できました。
 
まずは白石晃司士監督のこの作品
ニコ動企画で18分の短編が作られました
白石監督作品に初めて接したのは青春Hシリーズ2の「超・悪人 」でしたが
その後は、私の敬遠するジャパニーズホラー作品ばっか作られてて
一般映画としてはシネコンにかかるような「不能犯」、「地獄少女」とか見てきてますが
 
そんな彼のある意味得意分野のエッセンスだけを目的に作られたのがこの「恋のクレイジーロード」
余計な背景を排除して、目の前で演じられるバイオレンスだけを描出して見せる18分
実に濃密な18分でもありましたが
きちんとキャストたちが何者であるか分からなくても
勢いだけで変に納得させられてしまうのはなぜだろう
 
ほとんどまともな日本映画を見て居ませんから、今時の役者さんとして
女装のシリアルキラーを演じる宇野祥平さんの出演作もさほど見てないし
宇野さんよりも本当のシリアルキラーである田中俊介さんも同様ですが
 
バスの中で最初に田中俊介さんにガンつける乗客である細川佳央さんはよく知ってる
そうこのブログで、細川佳央で検索してみてください20本くらい出てきますよ
それも全部がピンク映画と言って良い
って事で知った顔は彼しかいない作品でしたが
白石監督も楽しんで撮影されたような作品ですが
実はプロットが骨子だけの作品ということで
これに肉付けしてリブート作として世に出したのが「恋するけだもの」って事ですか
 
この骨子だけでも納得のバイオレンスですから
これにシチュエーションが変わって居ても、それぞれのキャストにどのような肉付けがなされて
どう面白さが増してるのか、ワンパケージで二本組、さらに本編よりもメイキングの方が長いって言う作品も珍しい
二本一組でリリースしたライツキューブの英断に感謝
 
2018年製作、日本映画、白石晃士と坪井篤史の映画狂人ロード作品
白石晃士脚本・編集・監督作品
出演:田中俊介、宇野祥平、芦那すみれ、細川佳央、久保山智夏、金子鈴幸、高橋教之
コメント (2)
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マドンナ

2022-02-27 17:19:19 | 韓国映画
実に韓国映画らしい韓国映画
貧困と男社会のエゴをこれほど身ごとに、そして見てるこっちに極度の嫌悪感を醸成させる力技
まさに韓国映画ここにありって言った作品
 
オールインからライツキューブに再編成されて新会社になってから
看板であった任侠ドラマの制作を極度に半減(月二本のリリース)させ
その後余力でアジア映画の未発掘作品の輸入と、日本映画で埋もれた作品をリリースするようになって
こっちもオールインのある意味ファンだから、極道のDVD以外でも埋もれた日本映画とか、韓国映画を極力見ていこうと思ってレンタルしたり、購入したりしています。
そんな中で見つけたこの韓国映画
実に胸糞悪い作品だけども、それなりに楽しめた作品
格差社会の見本のような韓国映画でなければ描けなかった作品でしたねぇ
 
金銭的に苦しい生活を送るソ・ヨンヒ演じるムンは、特定VIPのみを扱う病院で准看護師として働くこととなる。
配属された病室に入院している患者は病院に莫大な額を出資している全身麻痺の老人チョルオ
で、彼は過去10年間で何度も臓器移植を受けて命を保ってきたものの完全に植物人間である

そしてその特別病室にはチョルオの息子であり、病院で絶大なる権力を持つサンウという男が居て
父親の金力外伝必要で、父親は死んだら全財産を社会事業に寄付する遺言を書いており、死なれると彼は無一文の運命
ということで臓器移植を数十回させて命を繋いでるという存在
 
そんなチョルオに新たな心臓が必要なタイミングで、謎の交通事故で脳死状態となったクォン・ソヒョン演じるチャン・ミナという妊娠6ヶ月の若い女性が病院に運ばれてくる。
病院を牛耳るサンウは、ミナの心臓を提供させるため、ヘリムにミナの家族を探させ、臓器提供の許可を取って来いと命令され
お金の為にそれを引き受けたヘリムは、かつてミナが"マドンナ"という源氏名で呼ばれてきた街娼であることを突き止め
家族を探し出すとともに誰がお腹の子の父親であるのかと彼女の過去を辿っていくこととなる・・・

ミナの人生はもう韓国の格差社会と男尊女卑の被害者と言っても過言でないほどの酷さを
これでもか、これでもかと我々に見せつけてくれる
ある意味自分と重なると言ってもミナほどではないが格差社会の底辺で暮らすヘリムは
もう憑かれたようにミナの過去から父親を探そうとする

ミナは工場などで働くもののそこの通勤バスの運転手やら、行く先々で男たちに身体を弄ばれていたことを知る
ミナがあまりにも純粋すぎるのか、周りの男どもがクズなのかこうまでされて生ききたミナの人生の辛酸さにこっちの胸が締め付けられるが
それはヘリムも同様で・・・
 
その怒りは自分が遊んで暮らすためにミナ以外にも赤ん坊の死をも厭わないサンウに向けられて
ついにヘリムはある行動を起こす・・・
 
韓流映画は見るものの、あんまり韓流ドラマは見ないんで知らなかったんですが
この嫌な男がサンウを演じていたのは「愛の不時着」で一世を風靡したキム・ヨンミンという男優さんだったのね
2014年に制作された作品ですから、彼が人気出る前の作品だったようですね
ライツキューブも、このキム・ヨンミンで輸入したんでしょうかねぇ
韓流ドラマやキム・ヨンミンでこの作品を借りた奥様たちは
多分キム・ヨンミンのワルぶりに腰抜かしたんじゃなかったでしょうね
 
唯一の救いがラストに待ってはいるものの、実に暗い映画
でも私は韓国映画のこう言った暗さは好きです、だから韓国映画は見まくってます。
監督は女性だったのね

2014年製作、韓国映画(日本未公開作品)
シン・スウォン脚本・監督作品
出演:ソ・ヨンヒ、クォン・ソヒョン、キム・ヨンミン、ピョン・ヨハン、コ・ソヒ、ユ・スンチョル、シン・ウンソプ、キム・ホジョン、ハン・ソンヒ、イ・ミョンヘン、イ・サンヒ、パク・ヒョニョン、チン・ヨンウク、キム・ヒョンスク
 
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