韓国映画好きにはたまらん邦題ですが、これって<未体験>とか<のむコレ>、<カリコレ>とかの企画興行のラインナップにも入らずに
WOWOWのジャパンプレミアム枠での初OA未公開作品だったんですね
さらに映画の情報入れないから、見始めてしばらくしたら、頭の隅に何故か「P2」が浮かんできまして
“P2、P2P2P2P2・・・・”って頭からずーっと離れなかったんですよね
って見終わって調べたらなんとほんまに「P2」の韓国リメイク作品だった
未公開だから(オリジナル「P2」はシネパトスかどっかで鑑賞させていただいてましたが)でしょうか
ジャケットのどこにも「P2」のリメイクとは書かれていませんでした
オリジナルの「P2」は異常な警備員とヒロインとの脱出攻防戦を描いているだけでしたが
この韓国版のリメイクは、時代を反映して、隠しカメラや防犯カメラでの映像を駆使していたり、
上司とか、仕事したくない部下とか有象無象がヒロインにまとわりついていたり
警備員の異常さとか、なんだろう監視カメラの向こう側にも何人かのプログラマー何いたりして
警備員の異常さとかを見てもオリジナルに唐辛子を潤沢に摺つけてキムチを塗した作品でしたね
特にオリジナルではパトカーが来なかったような曖昧な記憶があるんですが
こういった映画お決まりのとか言ってしまえば味も蓋もないんですが
相変わらず頼りにならない警官とかねぇ
韓国映画のに良さがちゃんと描出されてたのが嬉しかった
ヒロイン演じてるカン・イェウォンさんって「消された女」でもヒロイン演じてた人ですよね、
なんと実年齢40歳だそうで・・・「消された女」ではお若く見えましたが
今作では実年齢相応に見えたのはやっぱ演技力なんでしょうね
結構伏線が張ってあって、きっちり回収してるのはいいのですが
この防犯カメラの向こう側にいる人物たちって何者?一人だけ酔っ払いとして登場してヒロインにのスマホ奪ってましたけど・・・
目的はネットから上のバズりなのか、金儲けだったのか
目的はネットから上のバズりなのか、金儲けだったのか
そこいらどうだんだろう
ってオープニングの消えた彼女もコイツらだったようですねぇ
オリジナルのにプロットに韓国映画のエグさを加味していましたが
単純明快のオリジナルの方が数段緊張感があって面白かった気がする
そこいらが未公開になったってことかな
邦題の“悪魔”は異常な警備員ではなくて、防犯カメラの向こう側の姿の見えない輩たちってことだったんですね
辛口的に書いちゃってきましたが、見てる分には面白かったって言っておきます。
2019年製作、韓国映画(日本未公開作品)
キム・ソンギ監督作品
出演:カン・イェウォン、イ・ハクジュ、チュ・ソクテ、イム・ジヒョン