この10日に渡哲也さんが永眠されました。
個人的には役者さんが天寿を全うされても、ブログにほとんど追悼記事は書かないんですが
どうなんでしょうか、今年のまだコロナがパンデミックになるかならないかの時に
日活さんが渡哲也芸能生活55周年を記念して未パッケージ作品とかをパッケージ化してDVDを3ヶ月連続でリリースしてたのも、何かの予兆だったんですかねえ
そんなことで、目前にこのDVDがあったものだから
さらに一年だか二年日活では先輩にあたり、ほぼ同時代にスクリーンを二分していたと言っても過言でない高橋英樹さんとの共演ということもあって
ちょうどいいかなって初鑑賞しました
「夢は夜ひらく」って園まり(もう過去のお方なんでしょうかsonomariって打っても変換されませんでした・・・汗)さんも歌ってらしたんですね
って言ったら失礼にあたるようで1966年レコード各社で競作になり、園まりさんがミリオン売って、日活で映画化されたんですね
って「夢は夜ひらく」は宇多田ヒカルさんのお母様藤圭子(コチラは変換された)さんだと思ってましたが
なんと1970年にデビュー局としてリメイクしたら爆発ヒットしちゃったようで
こっちは藤圭子さんのしか知らなかった(汗
で、この作品は1967年に日活お得意のムードアクション作品と歌謡映画とミックスしたような作品
石原裕次郎さんのムードアクションの後継者はどっちだ?って感覚で作った作品のようでしたが
何方かと言ったら、男優としては英樹さんに主眼が置かれていたような役所だったけども
見ててこれはどっちがどっちを演っても成立していた作品ではあったような気がする
高橋英樹に現代ヤクザは似合わないし、渡哲也に真面目な船舶設計技師もミスキャストではあるんですね
そんな二人が一人の女を巡って・・・とはならない作品
園まりさんは高橋英樹さんに惹かれてしまうものの
兄妹と言ったしがらみが色濃く絡まったこぜまい世界観の映画でしたが
ムードアクションの方は英樹さんが担当
一応ナイトクラブが舞台の一部になってるから奥村チヨさんに芝居させさらに歌わせており、
次は渡哲也と「紅の流れ星」でしっかりと共演させているし
園まりさんはこの作品の前に渡哲也さんと「逢いたくて逢いたくて」で共演されていたようですね
あんま渡哲也さんについてなんも書いてないんですが
いわゆる映画会社生え抜きの男優さんとしては
日活俳優では小林旭、高橋英樹、杉良太郎、藤竜也とまだ数名ご健在でいらっしゃいますが
東宝は若大将
東映も辰兄ィが亡くなられて、もはや千葉真一に里見浩太郎くらいか
女優陣は案外存命されてらっしゃる方が多いようで・・・
渡哲也さんのご冥福をお祈りいたします
1966年製作、日本映画、日活作品
野口晴康監督作品
出演:園まり、渡哲也、高橋英樹、山本陽子、ドリフターズ、奥村チヨ、布施明、名古屋章、見明凡太郎