守護教師

韓国映画界の悪役であったものの「新感染」あたりで
キャラクター転換し、今や超人気俳優としてなったマ･ドンソク
って事で、なんとなく一緒にというか同日リリースされた韓国映画「工作」と一緒に購入しましたが
「工作」って3時間近い尺なんですね

って事で、ドンソクさんっていうのもありますが99分っていう丁度いい尺って事でもこちらから先に鑑賞

今作でも正義の女子高の体育教師に挑戦･･･と言っても、
体育の授業をしてるシーンは全く描かれませんし
日本にはほとんど考えられない生徒主任って言う生徒から給食費とか脳未納者から集金する職掌なんですね
元ボクシング東洋チャンピオンの肩書を持ってるものの今作ではアクションシーンが実に少なめ
クライマックスでカタルシスを一応は与えてくれるものの

彼一人正義の味方でして、相変わらず韓国映画特有の社会の闇
政界、警察更に今回は学校教師までもがもう権力に阿る闇をごったごったに詰め込んで
そんな中で行方不明になったJKを1人探す友人のJKを助ける役回りですが
JKもドンソクも、完全孤立無援ですねぇ

唯一ドンソクの弟子で警察官が出てきますが、この人もヒラ制服ですからねぇ
もう学校の理事長、知事選挙に出てて
更にその下に警察署長がいるし、行方不明の捜査は行わないんですね
そして行方不明の子はギャングが経営するキャバクラに勤めてて
更に学校にはサイコパスな美術教師がいて

こういった韓国の社会の闇の映画って好きなプロットですが
ここまで権力に阿っている韓国社会ってホントに大丈夫なんだろうか
ま、ある意味ドンソク演じる主人公の熱血漢ぶりとの対比とのコントラストの強調なんでしょうけども
こういった表現で映画を作れる韓国の映画界の柔軟性は羨ましい

ある意味ベタな韓国映画の権力の闇に挑むJKには19歳になったキム・セロン
美人になりましたねぇ、大人になった彼女の今後に期待が膨らみますよね
権力の闇が生んだサイコパスな教師の父親が
知事に当選した理事長
自分の地位を、更に息子を守るために毛を汚していたんですが
息子が再びJKに手を出した時に
“全く手を焼かせやがって、一体誰に似たんだ“
ってお前だろう
いやこのセリフは秀逸で、たまたま口に含んだ紅茶を吹き出しそうになってしまった

2018年製作、韓国映画（日本公開作品）
イム・ジンスン監督作品
出演：マ・ドンソク、キム・セロン、イ・サンヨプ 、チン・ソンギュ、チャン・グァン、シン・セフィ、ソン・ウンソ