MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

V.I.P. 修羅の獣たち

2019-02-12 23:17:46 | 韓国映画
韓国とはここんとこ政治的に色々と冷え込んでいますが
民間レベルでの韓国映画はどうしてこう面白いんでしょうか
何となく見るべきか見ないべきか等という思いとは別に
自分の国と言うか、国家権力に向かうプロットの映画は作れるのにねぇ

さてすごいんですこの映画
いっちゃん気になったのは中高生なんでしょうか北の女学生がいきなり拉致されて
家族まで惨殺されてしまうんですが
このお姉ちゃんが実にちっパイでもう・・・ってそこじゃなくて
殺人鬼に頚にリードを巻かれて絞め殺されるシーンにリードが頚に食い込んで肉を切り刻んでいくシーンになんとボカシが・・・
これって5年くらい前にあった「マニアック」の頭皮剥ぎ取りシーンと同じ条件なんでしょうが
これって劇場公開版にはボカシがあったのかなぁ
「マニアック」ってDVDではボカシ無しをリリースしていたようですが

さて表題の「V.I.P.」っていうのがこの殺人鬼のお兄ちゃん
かなりのイケメンと言うか最初に女?って思いましたが
コレが北では父親がロイヤルファミリーで何でも遣り邦題
北の警官も彼を捕らえたら肥料工場に左遷されてさらに抹殺されるという憂き目に・・・
しかし父親が失脚すると北朝鮮から韓国に亡命して・・・

こういった”企画亡命者”が韓国では”VIP”と言われKCIAに庇護されてるんですが
しかし韓国でも相変わらずの殺人三昧
ってことで韓国警察の警部さんが逮捕するもののKCIAが黙ってなくて
このKCIAの主任さんにチャン・ドンゴン
韓国警察とKCIAとの間で殺人鬼を刑に処したい
米CIAに尻を叩かれ殺人鬼を米国に渡したいKCIAとの綱引きがと言うか駆け引きが実に韓国映画らしくて嬉しくなる

ことなかれ主義と言うか国民が納得して警察のメンツが保たれるのであれば真実もねじ曲げる韓国警察のって
まさに・・・
それに屈しない警部さんが実に韓国警察の人間らしくない

警部さん、KCIAの主任、殺人鬼、さらにその三人に割って入ってくる北の脱北警官の4人
コレが惹句にある四つの狂気と言うことであり
副題の「修羅の獣たち」でもあったんですね

とりあえずラストを迎えるまでは韓国警察の警部さんが脱北の警官が
殺人鬼にあっけなく射殺されて結構フラストレーションが貯まるものの
ラストで一気に開放される
二時間飽きずに見てられる
韓国映画は実に面白い

2017年製作、韓国映画(日本公開作品)
パク・フンジョン脚本・監督作品
出演:チャン・ドンゴン、キム・ミョンミン、パク・ヒスン、イ・ジョンソク、ピーター・ストーメア、チュ・ジンモ、オ・デファン、チョ・ウジン、ユ・ジェミョン、パク・ソンウン
コメント (2)
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性談 牡丹燈籠

2019-02-12 18:49:26 | 邦画
一日一本時代劇を見ていく企画
本日の一本は日活ロマン・ポルノ作品の時代劇を一手に引き受けていた感がある
小川節子さんの"怪談"ならぬ"性談"仕立ての「牡丹燈籠」

お話しとしては旗本飯島平左衛門は、妻に先立たれ女中頭のお国に体でとり込まれていた
平佐衛門の一人娘のお露はふとしたことで浪人新三郎を見初め恋に落ちる
お国は自分の野心を達成するにはお霧が邪魔となり、
お露を別荘に閉じ込め、新三郎と会わせようとはしなかった。
新三郎は、お露が彼に恋こがれて死に、侍女のお米もお露の後を追うように死んでしまったものの
夢枕でお盆の8月13日に会いに来ると契って
お米の持つ燈篭の明りとともにお霧が新三郎に会いに来た。
若い二人の契りあいを隣に住む伴蔵が目撃し、お露たちが帰ってから今のは幽霊だったと、新三郎に知らせ、
魔よけのために新三郎に近ずけないお霧は、伴蔵に百両渡し新三郎のお守りを盗ませ
新三郎はお露が幽霊であることが今でも信じられず彼女と深く愛し合い・・・

60数分の短い尺に「牡丹燈籠」のすべてをよく詰め込んだものですねぇ
お国演じる林美樹さんの悪女っぷりが実にいい

おっぱいがあんまり見えないけど原英美と木夏衛(榎木兵衛)さんの夫婦の百両の取り合いにいたる夫婦の掛け合いと濡れ場は流石
今作での小川節子さんのヌードは実に少な目
やっぱ「牡丹燈籠」っていうと"怪談"よりは"性談"が本来の姿として日活で見事によみがえらせた
って思ってるのは多分私だけだろう

1972年製作、日本映画、日活作品
曽根中生監督作品
出演:小川節子、谷本一、原英美、林美樹、楠田良江、木夏衛、小泉郁之助、中平哲仟、山岡正義、大谷木洋子、久松洪介 
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