MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

リベンジ・ショット 最後の賭け

2019-02-10 19:19:47 | 洋画未公開
WOWOWのジャパンプレミア枠で初OAされた後に未公開作品としてDVDスルーされる作品ですが
尺の短さ(73分)からして
見終わったあと私が感じたのはTVフューチャーではなかったかと思うのですが
一応個性派脇役のトム・サイズモアが主演です

原題は「Blue Line」ラストにその意味がわかりますが
見てる間はタイトルと本編プロットとの関連は見つけられなかった
本国の人間だとこの”Blue Line”の意味がわかってるんでしょうが
日本人にはわかんねぇなぁ
キャスティングではトム・サイズモアとジョーダン・ラッドくらいしか私には認識できなかったってのもTVフューチャーではないかと思える理由

アメリカの田舎町のコンビニで二人組でボイスチェンジャーと覆面の強盗事件が発生
そして、道端で炎上放置された自動車から大金の燃えカスが見つかる
ニューヨークからこの田舎町に赴任して来た敏腕刑事ブローザは、
現場に落ちていたカードを頼りにストリップバーへ向かい
そこで聞き込みに当たったストリッパーリンジーとその日に懇ろになってしまう

そのリンジーにはこの町を牛耳ってる町のボスである夫から毎日DVを受けてる妻のニコールと言う友人いて・・・
実はこの何も無い町から逃げ出したいリンジーと夫のDVから逃れたいニコールが実際にこの町から抜け出す為の犯行の予行演習だったのである
つまりニコールの夫の取引の最中に180万ドルを強奪するのが最終目標で
強盗の女二人であることでのボイスチェンジャーだったんですね

結局邦題の「リベンジ」ってのもニコールの夫に対するものだったようで
最終的には惚れていた刑事がリンジーと知らずに射殺してしまい
ニコールを追い詰めたものの・・・
刑事がなんと”漁夫の利”映画

”Blue Line”って長距離バスの名称だったんですね
つまり女二人して逃げる手段にしていた長距離バスだった訳で
日本人にはラストにようやっとタイトルの意味がわかるんだけど
邦題の「リベンジ・ショット」も分かりにくいやね

2017年製作、アメリカ映画
ジェイコブ・クーニー脚本・監督作品
出演:トム・サイズモア、ジョーダン・ラッド、ニッキー・ムーア、ケヴィン・ナッシュ
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戦国ロック 疾風の女たち

2019-02-10 17:14:51 | 邦画
一日一本時代劇を見ていく企画
本日の一本は日活ロマンポルノ時代劇を
現在CSの東映チャンネルでもって”日活ロマンポルノ”作品を
深夜枠で月2本ほど映倫さんにRー15作品の再審受けて上映しています
そんな中でいつ録画したのか忘れましたが、未見の録画の山から引っ張り出して来ましたが
Rー18の作品よりは2分ほど短いんですか

長谷部安春監督初の時代劇ですか
長谷部監督にしては実にテンポが悪い
日活としてはロマンポルノエースの田中真理と日活ニューアクションの旗手長谷部監督での
化学反応を期待したんじゃないのかなぁ
カルト的な評価を得てる「野良猫ロック」的なタイトルだし
同時上映がこれまたニューアクションの村川透監督の「哀愁のサーキット」との抱き合わせで
73年のお正月映画だったようで
さらに70分程度のロマンポルノ作品の尺を、当時の一般邦画と同様の90分にしている

長谷部監督のニューアクションは滅びの美学であり
所謂時代的に閉塞された若者たちの生き方、死に様が観客に受け入れられた訳で
時代的な閉塞感のない下克上の戦国時代を背景に若者の生きざま死に様を見せても
そこには逃れようのない閉塞感は全くないわけで
身ひとつと腕力でいくらでものしあがって行けるわけですから

70年代当時の感性で若者の無軌道な生きざまっていってもねぇ
女たち7人の群盗たちと男たちの群盗たちが種子島を盗んで
それを奪還しようとする城側の追っ手との三つ巴の争奪戦でして
ある意味長谷部監督のお得意のプロットだったんですが
先にも書いたように時代を下克上の戦国時代においたのが最初のボタンのかけちがい

若者の奔放な性に特化してるロマンポルノ作品の制約としては10分に一回の性描写っていう
制約に監督自身が制約されてしまったような気もする
女優さんも女盗賊7人他を脱がしているし裸に事欠かないものの
見せてはいけないシーンにボカシをかけないように
スクリーン全体を一瞬暗転させると言う逆手の映像表現がこっちの気分を削いでしまうと
もう裏目裏目の長谷部作品となってしまったと思う私って・・・

城側の忍者の一人に榎木兵衛さんがいたんですが
ロマンポルノ作品では木夏衛名義で出演されていたんですね
一応斜陽とはいえそこはちゃんとした映画会社ですから
戦国時代の衣装から役者の髷
さらにちゃんと馬まで揃えており腐っても映画会社が製作の映画っていったところは買える

1972年製作、日本映画、日活作品
長谷部安春監督作品
出演:田中真理、続圭子、山科ゆり、宗方笙、大山節子、しまさより、相川圭子、梶健司、木夏衛、荒戸源次郎、五條博、真湖道代、花柳幻舟
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