MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

東京ノワール

2018-11-18 19:41:44 | 邦画
一日一本任侠映画を見ていく企画
本日の一本はナゼか来年2月にセルリリース予定なのに
11月2日にレンタルリリースされた引退と言うか足を洗う決意をした
やくざの一日を追ったインディーズ映画
<2018夕張ファンタ>で上映され、この8月にK'sシネマで限定上映された作品

一応はこの監督の「狂犬」って言うこれまた<2016年の夕張ファンタ>参加作品も見てはいるんですが
今作は意図的に映画的な照明を廃して自然光のみで撮影してるんですね
と言うことでお話はそれなりに面白いプロットなんですが
自然光のためか室内でのシーンは実に見辛い
例えばカメラの先に窓があると自然光がカメラの前の人間の顔は丸きり判別できねぇ

主人公の親分が引退の条件と指を詰めれとpaperknifeを机に投げるんだけど
音はすれども何が机に投げられたのか、カメラは机を撮してるのに肝心なナイフがなんだかわからねぇ訳でして
シーンと台詞の繋がりでようやくpaperknifeってわかる
外でのロケでも登場人物の顔に陰影ができてしまったりと
97分この谷崎潤一郎の文学作品の『陰影礼讚』みたいな映画に最後まで馴染めなかった

お話としては兄弟分の一周忌を目前に裏社会から引退の決意をした鳴海
親分に引退を告知すると最後の仕事として横浜での拳銃の密売取引を頼まれる
もののその取引中に違和感を感じて取引を中断するものの
一緒にやって来た情報屋の島袋が取引相手を射殺してしまう

しかも、島袋が恐怖の余り三発もぶちこんで殺した取引相手は実は潜入捜査官だった
そのため鳴海と島袋は自分のヤクザ組織と警察からも追われるはめに・・・
これだけならどこにでもあるプロットですが
実はサイドストーリーとして
彼が一年前に殺したとされてる兄弟分の娘と鳴海のためか息子との交流があったりして
新たな悲劇が・・・

ってことで、見終わって調べたら監督さんが前作「狂犬」で<夕張ファンタ>で無冠に終わったために
リベンジとして製作した作品だそうで
奇を衒いすぎたのか、無照明に拘って映画になっていませんね、私からいうと・・・

2018年製作、日本映画、「東京ノワール」フィルムパートナーズ作品
ヤマシタマサ編集・脚本・監督作品
出演:井上幸太郎、両國宏、大鷹明良、日下部一郎、太田宏、河西裕介、馬場莉乃、夏目慎也、阪本篤、小高仁、木山廉彬、鈴木研、原元太仁、亜矢乃、寺田農
コメント
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