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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

女賭博師花の切り札

2018-11-11 22:28:18 | 邦画
一日一本任侠映画を見ていく企画
本日の一本は相変わらずの江波杏子さん追悼を兼ねて
江波杏子さんの代表作と言っても過言ではない「女賭博師」シリーズの第15弾です
なんと原点回帰なんでしょうか、第一作とはまた違ったメロディラインと歌詞ではありますが
劇中とオープニングクレジットでの主題歌は
なんと江波杏子さんの「女ひとり」って言うのに変わっていたので一寸びっくり

びっくりと言えば信州一円のシマと興行と賭博の権利をかけての十番勝負
新興やくざの代人にはなんと天知茂
お銀さんはまっとう勝負で彼に負けて三田村組は解散の憂き目に
この十番勝負での役者さんの顔ぶれが実に豪華
立ち会い人間の親分に佐々木孝丸、三田村組長に早川雄三、そのかみさんに稲垣美穂子、
新興やくざの親分に成田三樹夫、その兄弟分に須賀不二男
訳ありの渡世人に津川雅彦、お銀さんの師匠謙マネージャーには船越英二

三田村組の子分に土方弘、三夏伸、藤山浩二この三人が各地で賭場あらしをして三田村組長三回忌に追善盆の資金稼ぎをしてるのを知ったお銀さんが
いつものように意地を通して追善盆の開催に画策していくお話を書いたのは石松愛弘
手馴れたプロットですねぇ
ただ舟越英二がまさか裏切るとはねぇ

更に陰になり日向になってお銀さんを助ける天知茂には往年のニヒルさがなくなっていたような
クライマックスの勝負では津川雅彦のイカサマをいかに見破るのかに焦点がおかれて来るんですが
勝負前に稲垣美穂子が簪を手渡すンですが、この簪が・・・ってのは充分に読める
一瞬でしたが天知さんを襲撃し利き腕にドスをたてるやくざにはこの時点では大部屋俳優だったのでしょうなんと篠田三郎さん

このシリーズの共通としては敵役となる新興やくざの親分って”社長”ってしか呼ばないんですね
ここんとこ”専務”の上野山功一ここんとこ見ないなぁ

1969年製作、日本映画、大映作品
石松愛弘脚本、井上芳夫監督作品
出演:江波杏子、天知茂、津川雅彦、成田三樹夫、稲垣美穂子、船越英二、佐々木孝丸、土方弘、早川雄三、大川修、三夏伸、藤山浩二、須賀不二男、谷謙一、中田勉、伊達正、中原健、篠田三郎
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ミスミソウ、

2018-11-11 21:31:11 | 邦画
私まんが読みませんので、もちろん原作は未見ですが、
10年一昔と言いますが、原作が完結した頃、私も教育現場の末席を汚しておりまして
まんが好きな同僚が”いじめる側も、いじめられる側も完全に突き抜けてしまってる”とか言っていたのを思い出して
”家族が焼き殺された日、私は復讐を決めた。”って言う惹句と
ヒロイン?
の血濡れたスチル映像とかに触発されて一応はDVDの発売に合わせてBlu-rayの予約をいれてしまってました

原作見てませんので、ある意味不謹慎かも知れませんが
実に面白く見ていましたし
韓国映画にできて日本の映画にできてないことで不満を今まで感じて来ていたものが
この映画であるていど払拭されましたねぇ
エグくてグロい娯楽映画も作れるンだと結構感動しちゃいましたです
が、見終わって調べていくと一応はシネコン上映映画ですが東京都では14スクリーンしか確保されていなかったようで
こういった映画はやっぱお客さんを選んでしまうようですね

YA女優と男優さんがちゅうがくせいを演じていたようで
主要な彼らとは全員初見でしたねぇ
中でも中坊なのに金髪のお姉ちゃんには女優さんのDDとしては琴線に触れましたが
白いパンツスタイルでの後ろ姿のケツにやられた(汗
って言うか雪国の寂れた寒村での雪国ロケーション
白い景色に白い衣装、青や黄色のコートとかヒロインの赤いコート
白いバックとのコントラストが実にいいって言うか
古い映画ですが清順監督の「東京流れ者」を彷彿させてくれましたが

白い雪に飛び散る真っ赤な血って言うスプラッターは意図してのものなンでしょうね
カラフルな衣装にしても・・・
想像以上にいじめが深刻な方向に向かっていかざるを得ないのは
何もない寒村の閉塞感のなせる技であり
東京への憧れへの裏返しだったンでしょうね、

しかし、たがが外れた人間はいくとこまで行かないと収まらないって言うか
よりエスカレートするんですね
人を殺してもなんとも思わないで、それ以上のものを追いかけてしまうんでしょう

確かに普通に眉をひそめられる映画ですが、先に書いたように究極の人間の本質を問う作品ですよね
ヒロインの復讐劇の他にもう一オチ用意されていたんですね
先ほどYA俳優ばっかで知らない役者さんばっかでしたが
生き残ったヒロインの保護者トシテノお爺さん役の寺田農はよく知った役者さんでしたが

中坊たちに焼き殺されるヒロインの母親役になんと片岡礼子さん
今じゃ母親役者なんですね、全盛期に脳腫瘍で倒れられるまでは女優さんDDの琴線に触れまくっていた女優さんの一人でしたが・・・

2017年製作、日本映画、「ミスミソウ」製作委員会作品
押切蓮介原作、内藤瑛亮監督作品
出演:山田杏奈、清水尋也、大谷凜香、大塚れな、中田青渚、紺野彩夏、櫻愛里紗、遠藤健慎、大友一生、遠藤真人、森田亜紀、玉寄世奈、片岡礼子、寺田農
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