MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

極道の門

2018-01-26 23:56:28 | Vシネマ
最近のオールインエンターテインメント作品では
村上和彦原作・脚本&主演木村一八の顔合わせの任侠ドラマが多いですよねぇ
村上作品って所謂本格的な任侠漫画が主流なんですが
私個人的には木村一八の任侠キャラクターっていうのは

バリバリの任侠っていうよりは、
仁義、任侠くそ食らえ・・・って言うキャラクターを演じてこそ
木村一八はイキイキとした演技が映えると思ってやまないのですが

この作品では親と崇めてやまない大政組若頭補佐・尾形のお供をしているさいに
ある寺で5人の刺客に襲われ
尾形は丸腰、村田龍治は九寸五分一本での攻防戦
雨のために傘で防ぐものの多勢に無勢尾形は殺され
それに怒った村田は相手の長脇差を奪い5人を袈裟に斬って捨てる

その様を見ていたこの寺の僧侶日野正平和尚
最近では木村・村上コンビと言うか、火野さんいれてトリオ作品の様相ですか
仏法を説いて彼の九寸五分を預かってしまうんですね
警察に捕まった村田は・・・過酷な取り調べを受ける

相変わらず村上作品ですから時代は昭和四十五、六年、
舞台は大阪と相場が決まっています
地元の大政組と義道会の間に緊張が高まっており
オープニングの大政組若頭補佐尾形が義道会が放った刺客五人に襲われる訳でして
それを背景に村田とは関係無いところで同士で加納竜が寮舎の仲介に手打ちを・・・

大政組の親分に下元史郎、義道会の親分に野口雅弘
野口雅弘は実に小賢しい親分を好演
手打ちの話もしのぎにしてしまうほどの小ずるさでしたが、墓穴を掘ってしまいますが
今後が楽しみ
ってことで木村一八は前半だけの登場ですが

なんだろうな、自分の知らないところで5人斬りで名を馳せてしまい
龍治の名はヤクザの世界で知れ渡っていくのだが
全体に村上作品らしくある意味主人公の村田をたてまつるような作風に仕立てて
本格派ヤクザという格調の高さを強調する
現代に生きる日本人のDNAをくすぐるような一時代前の古めかしい任侠モノのテイストの作り、
まあこういう作りの作品は最近のオールインエンターテインメントでも少なかったからイイのですけども
私の木村一八にはふさわしくない印象ですので
彼の出演も少なかったのかなぁ

というか、第二部の予告を見るとやっぱり木村一八の十八番の
親に背くような展開に見えるので
続編以降木村一八の仁義くそ食らえ的な暴れっぷりが見られるのかなぁ

しれにしても手打ち式で相変わらず口上をべらんめぇ口調で述べるだけに出演されてるんですね村上センセ

2017年製作、日本Vシネマ、コンセプトフィルム作品
旭正嗣監督作品、村上和彦原作・製作・脚本・出演
出演:木村一八、下元史朗、御木裕、加納竜、野口雅弘、飛野悟志、黒石高大、武蔵拳、火野正平、宅麻伸
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赤い暴行

2018-01-26 21:07:08 | 邦画
未見の山にいつだか購入してきたこのパッケージが埋もれており
かつ東映チャンネルの深夜枠でもRー15でもOAされており録画してあることを知り
あんまりしないのだが、寒いし出るのも億劫なので
Rー15とRー18の違いってどこやろうロマンポルノは再審されても再編集のしようもないようだしと、時間もあったので両方を見比べて見ましたが

放送時にちらっと本編と同様な暈しをたった一ヶ所いれているか否かだけでしたねぇ
ってもこの映画ロマンポルノであるものですから
主役に関してこの映画でデビューした新人紗貴めぐみ、岡本ひろみ、山科ゆり、芽樹あやこの名前がキャスティングクレジットのトップには来てるには来てるのですが

実質の主役は当時活躍していたのかどうかは知らないのですが
ロック・バンド「デビル」のフジト、アキ、ハント、サガラの四人のバンドマンの青春映画
一向に芽がでない退屈な毎日に焦りを毎日感じている
パッとしない気持ちをグルーピー称する追っかけ女ファンキと肉体関係を持つことで
日々の閉塞感の気持ちを紛らわせる姿を一本の青春映画にしてる

そんなにロマンポルノを見てる訳ではないが
男を主人公にし、その日常に女たちが配されているということですか
ロマンポルノの作劇術とぢてはある意味稀有な作品と言っても予告編いいのかな
と言うことで4人のバンドマンにそれぞれのパトロンとなる女であって
決して女性目線で作られた映画ではなかったなぁ

フジトを大阪から追いかけてきた女子大生のひとみに山科ゆりさん
売れずに自分の肉体だけを利用するフジトに愛想をつかし
しっかりとした人生設計するしたたかさが
群を抜いていたのは出色でした

アと言うことで他のメンバーの三人にもちゃんとそれぞれの濡れ場が用意されてはいますが
濡れ場自体に其ほどの重要性もなく
かなりあっさり目でしてそこにはエロさもなにも感じられない

一応フジトが主役なのでしょう彼は袖にされた山科ゆりのほかに
グルービーのマリが近づき彼女をレイプしてしまうんですね
コレが炊いとるの由来か・・・
レイプの後にトラックにハネられるマリを見たフジトは怒りと悲しみを音にぶつけるかのように練習を始める・・・

実に扇情的なタイトルであり、ジャケットの絵面ではありますが
売れずに鬱倔としたバンドマンの日常の点綴を通して描かれる青春映画でした

1980年製作、日本映画、日活作品(ロマンポルノ)
曽根中生監督作品
出演:紗貴めぐみ、高橋不二夫、岡本ひろみ、山科ゆり、芽樹あやこ、深水龍作、市村博、相良光紀、ジェームス・ハント、伊藤達明、内田裕也
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