dTVオリジナルドラマ 銀魂-ミツバ篇-

普段はあんまり見ないんだけども「劇場版銀魂」が結構愉しかったので
その本編の露払いとしてのBEETV製作のこのNETドラマも見てみたいなと思ったのは
ちょっとした私の計算外浦と言うか計算違いだったような気もしないでもない

って言うのも厳密に言って"楽しい"じゃなく"愉しい"映画として琴線に触れた本編は
元ネタありきで作られたギャグというかパロディがきちんと成立させていたのが
"愉し"かった訳でして
この露払い的な目的で作られてるドラマの宿命なもかどうか
所謂制作費が少ないということなのもあるんでしょうが
元ネタありきのギャグが一つもありません
ギャグはあるんだけどスパイシーなパフェとかハバネロせんべい食って火を噴くと言ったような
どこにでも転がっているギャグを見せられてもおもしろくもなんともない

さらにこう言ったプロモーション作品の宿命のもうひとつ
主役が本編の人物とは傘ならない
小栗旬もちゃんと出演者はしてくれていますが、ただ出てるだけのことでして・・・

原作から折角頂いてきた"ミツバ"のエピソードを持ってきただけと言っちゃお仕舞いなんですけども
原作知らないような人物がこのエピソードだけを見せられてもなんの感動も感興も起きないんですよね
先に本編を見てしまったってのもあったんでしょうねぇ

土方十四郎の柳楽優弥のカッコいい殺陣が見られたのが本編よりは良かったかなー
これほど柳楽優弥が激しい殺陣ができるとは思っていませんでしたので目から鱗
原作知らないから沖田総悟と姉のミツバとの姉弟の密度もよく理解できてないってのも
私のマイナス要因でしかないんだけどもね

本編でもありましたがCDTV(カウントダウンTV)のパロディでの説明は佐藤二郎がなんか
雰囲気的には邪魔していたような感じで全然入って来んかった
エリザベスは監督自身だったようで、ここでも制作費の節約からですかねぇ

しかし、本編もプロモーションもおんなじ福田雄一が監督してるのにね
この違いはどこからきてんだろうか・・・結構辛口に書きましたが
ドラマの出来としてはちゃんとしてるんですけどね

2017年製作、NETドラマ、beeTV作品
福田雄一監督作品
出演：小栗旬、中村勘九郎、柳楽優弥、吉沢亮、北乃きい、戸塚純貴

あるふたりの情事、28の部屋

最初はWOWOWのジャパンプレミアです、未公開映画としてDVDスルーされた映画
15日の衛星劇場のミッドナイトアワーでOAされたものをの録画視聴

小説家の男と情報処理の仕事をしている女の二人が、出張先のホテルのレストランで知り合い、
それぞれ恋人や夫がいるにも関わらず、出張の度にホテルで逢瀬を重ねていくだけのお話が
邦題ってか、原題も「28 Hotel Rooms」と言うことで
舞台はお互いが仕事で出張する先々のホテルの部屋のみ
そして出演者も二人が出会ったホテルのレストラン内の仕出しのお客さん除いて
たった二人

逢瀬を重ねるホテルの部屋での会話で時間経過やそれに伴うふたりの境遇が語られていくのだが
男は恋人と結婚したりして、ふたりの関係は完全にW不倫の様相に
やがて女が妊娠していることが発覚し、どうやら不倫の果ての子供みたいですが
女は夫と共に育てていくと言い張り、28回の逢瀬は数年分のようですねぇ

不倫関係をリアルに描く映画ですし、果たしてこれでいいのかいっていうような内容は若干問題だが
お互いに愛し合ってるのに、さらにお互いの子供までもうけてるのに
女が頑なに亭主との別れに首肯しないのが男の私にはよくわかりませんけども
わかるのは知らぬは亭主だけという男としてはちょっと可愛そうな亭主に同情してしまうのですが

どう決着つけるのかと思ったら
半年後に決着をつけるのかってとこで終わるのだけども
このままの関係で続いていくんだろうなぁ
知らぬは亭主ばかりなり・・・ってあまりにもだろう

TVでのOAですからねぇ、裸のお尻にまで要らぬ暈しが入ってるのがナンとも
って言うかこれがRｰ15ということなのかしら

2012年製作、アメリカ映画
マット・ロス脚本・監督作品
出演：クリス・メッシーナ、マリン・アイルランド