MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

劇場版 お前はまだグンマを知らない

2018-01-14 23:43:02 | 邦画
私は再三ここで言っていますが、日本のTVドラマは、殆ど見ません
が、この「お前はまだグンマを知らない」が日テレの木曜深夜枠で連続ドラマとしてOAされておったことは知ってます
1エピソードを丸々見たことはありませんが
DVD換えのの時にチラホラ見てまして

読売テレビ製作の「ケンミンショー」や「さんま御殿」そして日テレ製作の「月曜から夜更かし」等のヴァラエティ番組で
魅力度ランキングの最下位を北関東三県で不毛の争いをしてることとか
他県とひと味も二味も違うソウルフードとか、それぞれの県民性の特徴とか
不毛な(とか言ったら怒られるかも知れませんが)ライバル意識と言っていいのか
特異な感情を抱いてることは情報として熟知してましたので
面白いところに目をつけてギャグドラマにしたな・・・っていう感想だけでしたが

レンタル店でこのDVDを見つけたら、何と”劇場版”とあり
映画として製作、されていたのも知らなかったし
まさか原作マンガが先で、ドラマ化、そして本編製作だったとはねぇ
さらに原作者井田ヒロトさんは群馬県在住の漫画家さんで
ある意味自虐ネタをギャグに昇華させた方ということですか

いやある程度ヴァラエティ番組で群馬県のネタを知り得て今したから
本当にこれは大丈夫かいなっていうようなことをギャグコメディとして映像化させてくれており
ある意味本当に愉しく90分堪能させてもらいました
こう言った映画はシネコンには都会じゃ絶対にかかんねぇ映画
今時これを見て喜んでブログにアップするなんて奴はひょっとしたらだけだろう

千葉から群馬に転校してきた主人公が数々の県民性のカルチャーショックに出会い
群馬に馴染んでいくメインシノップスに群馬のあるあるエピソードをギャグに仕立てあげ
さらに北関東の栃木県、茨城県の県民を配して対立の構想を際立たせているところがうまい

赤城おろしの空っ風に向かって自転車を漕ぐ主人公の脇を空っ風に飛ばされた牛が
馬が空中を飛んでくCGとかもう合成と言っても過言ではないようなチープなCGが
なんとなく昭和の映画を思い出させる

日テレのドラマの映画化なのでDVD販売会社は日テレ子会社のVapだし
監督は「月曜から夜更かしの」ディレクターさんですが
製作にあたった会社はよしもと興行ですので、群馬ネタと言うことで
群馬県出身のロバート山本も先生役で登場
そして訳のわからん赤城神社を探すためにクルマのナビに困惑する夫婦がほんこんと鬼奴とか
よしもと芸人も登場する
って言うか栃木県人としてU事工事、茨城県人として磯山さやかまで登場する賑やかさ

群馬県人は本当に自分達のことを"グンマー"って言うのか
だったらnicesenseでしょ
上毛カルタ選手権を東京で行ってんですね知らんかったは

2017年製作、日本映画、よしもと興行作品
水野格監督作品
出演:間宮祥太朗、吉村界人、馬場ふみか、山本博、レイザーラモンRG、福田薫、益子卓郎、磯山さやか、椿鬼奴、ほんこん
コメント (2)
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招かれざる隣人

2018-01-14 19:21:10 | 洋画未公開
ジャケットの惹句につられてレンタルしてきましたが
所謂間接的に赤ん坊をってもお腹の中にまだいるときに殺された
って言うかある意味偶然が重なった事故と言うか己の不注意でもあるのですが
そんな死産を経験した夫婦がリベンジするおはなしになってるようでしたが
まさかの不条理なサスペンス映画だったと思ったのは私だけ

WOWOWのジャパンプレミアでOAされた後にDVDスルーされたイギリス映画
"えっ?!"て言う結末に唖然呆然・・・日本版のジャケットの絵面が映画の内容すべてを表現していたんです
日本の配給会社はネタばらし専門なのね、あんま注意してみてなかったんだけど
ブログに画像アップしようと見終わってから気づかされる何てね

原題は「The Ones Below」ってことで厳密には隣人と言っていいのか
イギリスでは所謂二階建ての長屋風のアパート
1階と2階の入り口が共通でなかドアと階段で別々の住まいになっているやつ。
そんなアパートの二階に住むケイトとジャスティンの夫婦に
結婚十年以上経ってケイトが妊娠した矢先、
先の住人が死亡して空き家になっていた一階に同じく身重のテレサとジョン夫婦が引っ越してくる。
同じように妊娠中と言うことで早速仲良くなったケイトとテレサ
早速お近づきのディナーに招待するものの
帰り際テレサの足元をケイトとの猫が横切りかつ階段の電球切れていたため
誤ってテレサが階段から落下して死産してしまい・・・

ジョンとテレサはしばらくどこかに傷心旅行
やがてケイトは男の子を出産すると、
ジョンとテレサが一階に帰ってきていた
って言うのもこの夫婦が実は靴を脱いで室外に靴をおいているという生活なので
いるかいないかがすぐわかる・・・ということで
再び表面上は普通の仲に戻った二組の夫婦でしたが

そこからは、よくある逆恨みからのサイコスリラー的展開が始まります
それも映画的に直接的でわかりやすい復讐みたいな事はせず
産後と育児ノイローゼのケイトに近寄りいかにも親切心から鬱状態のケイトの負担軽減といった体で子供をあづかってくれたりするものの
これまたケイトを真綿で締めるような、見ているこっちにももジワジワと
テレサの怖ささが伝わるという演出で

見てるこっちは、殆どの鬱で精神的に追い詰められていくケイトに感情移入していくように演出されているのでケイト気づけ気づけという展開で進んでいく展開に・・・

お話自体にこんな展開での映画は沢山作られてる分、
もの凄く面白い映画とは言えませんが
この映画実は曲者でして母が子供を守れないという結末に・・・
ってことで不条理なサイコサスペンス
このバッドエンドで見応えがある作品になっていました。
ちょっとこっちも禁断のネタバレしちゃいましたが・・・

2015年製作、イギリス映画
デヴィッド・ファー脚本・監督作品
出演:クレマンス・ポエジー、デヴィッド・モリッシー、スティーヴン・キャンベル・ムーア、ラウラ・ビルン
コメント (2)
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