タワーリング・ダウン

今年からシネマート新宿の番組編成担当の野村某氏が選定した10本前後の未公開映画を
年明けのヒューマントラスト渋谷の＜未公開＞、新宿のシネマカリテの夏場企画興行＜カリコレ＞に見習って特集上映する企画興行＜のむコレ＞で上映された1本
ですが、実はこの映画＜カリコレ＞の選定作品であったものが
内容が60階の高層ビルの火災と言うディザスターパニック映画と言うことで
丁度公開時と英国の高層ビル火災事故と重なったと言う理由で＜カリコレ＞では上映中止になったいわくつきの作品であったものが
＜のむコレ＞で蘇ったと言うことですが
英国での火災が日本人に与える影響なんてあるんでしょうか？
映画自体があまりにチープ過ぎて＜カリコレ＞上映にはてきさないと判断して
単なる上映中止の理由付けとして英国云々だったんじゃって
見終わって勘ぐりたくなってしまった・・・

ベルギーのハイテク高層ビル建設にあたり、建設費削減とかでかなりの手抜きを承知で建設を進め
監察官を殺した建設会社社長
次の監察女性をもありもしない不倫をでっち上げて
この女性をも監察不能に陥らせただけでなく
夫婦関係を離婚寸前にまではってんさせてしまったのだ
夫でブロンソンと罠にはまった妻は離婚調停のためその完成された
高層ビルの弁護士事務所で離婚の調停を行うことになり、その60階の事務所で調印しようとする直前
20階での電力過使用よる火災事故が発生し、爆発炎上してしまう
そのビルには二人の子供たちが不倫証拠の写真に不正の証拠を掴み
二人の離婚をやめさせようとそのビルの20階でエレベーターに閉じ込められ
ブロンソン夫妻も60階に閉じ込められて
炎がビルを破壊していくなか、ブロンソンは家族を助けることが・・・

て言うあのアサイラムが作りそうな映画なんですが
幸いアサイラム作品ではありませんが、ある意味アサイラムよりひどい映画かも
オープニングでは建設会社社長の監察官殺害があって次の監察官にもバレないように
不倫でっちあげて陥れると言うことでかなりの悪人
ビル火災では証拠を隠滅してヘリで逃げようとしたりですが天誅が下りますが
直接被害のあったこの夫婦はそんなことは蚊帳の外でして

プロットの本筋ははめられて離婚にまで発展した夫婦関係が
ビル火災での子供救出によることで家族間の愛情を再確認するというプロットですが
予算が少ないのもあるんでしょうが、火災の映像がちゃちだけならともかく
パニック映画に最低要素であるパニックによる緊迫感が全く無い
タダタダ人が動いてるだけで画面から緊張感も伝わって来ない

消防の隊長さんも緊迫感ゼロで、ただ台詞を吐いてるだけだし
エレベーターで60階から逃げようとした連中も消防隊員が無線で隊長に全員死亡と伝言するだけという体たらく
一応こういったパニック映画のお約束的な映像が皆無何てねぇ

＜カリコレ＞が企画興行の主旨に傷をつけぬように選定から敢えて外したとしか思えないんですが・・・

2017年製作、フランス・ブルガリア・ベルギー合作映画
エリック・スーメ監督作品
出演：クレア・フォーラニ、ジェイミー・バンバー

ピアース・ブロスナン サイバー・リベンジャー

新宿のシネマカリテ毎年夏場恒例の企画興行＜カリテ・ファンタスティック！シネマコレクション2017＞にて上映された1本ですか
かつて007ジェームズ・ボンドを演じたピアーズ・ブロズナンの映画ですら
日本のシネコン興行には番線にも乗っからないんですね
って言うか、もう過去の人になってしまってるのかなぁ

「サイバー・リベンジャー」と言う邦題が示すとおり
今じゃ我々の日常生活には欠かせなくなってるITの盲点というか
便利であるがゆえの恐ろしさを教えてくれてる映画でしょうかねぇ
"リベンジャー"がブロズナンに付くのかどうかは映画を見てもわからないでしたが
ま、ITを駆使したストーカーのお話ですよね

プライベートジェットの旅客会社を経営するマイクは
株式上場を控えた重要なプレゼン最中にシステムトラブルに見舞われていたところを
新入りの派遣社員エドが天才的なIT技術でトラブルを解決してくれた
そんなエドの能力を高く評価したマイクは、
最近購入した家全体をコンピューターが制御する最先端のスマートホーの
システム故障をプライベートでエドに修理してもらう。
そのときエドはマイクの17歳になるケイトリンに惹かれる

エドはそのときマイクのスマートハウスを己のPCでコントロールできるように細工をしており
エドはケイトリンとLINEにお友だちとして仲良くなったりして
更に毎日マイクの家を自宅で監視しつつマイクのお友だちになることだった

呼ばれもしないのに一家に付きまとうようになるエド、室内カメラを遠隔操作して
シャワーで自慰をするケイトリンの恥態を鑑賞録画していて
その異常な行動にマイクは叱責し、エドをクビにする
その日からエドは逆上し、IT技術を駆使しマイクたち家族を脅かすエド
いつかのケイトリンの自慰動画をネットに流したり
明らかにストーカーであり、リベンジポルノ
彼の天才的なIT技術の前にマイクは為すすべもなくは警察すら頼りにならないとわかったマイクは、
ついに家族を守るためITにはITでの反撃にでるマイク

つてを頼ってのIT技術者の手助けでエドの家に侵入するシーンは実にサスペンスフルです
それにしても御年何歳になられたかわかりませんがブロズナンアクションもこなしちゃって
ケイトリン役のお姉ちゃん、役では17歳と言うことですが、
かなりなおきれいなお方ですし
シャワーでの自慰シーンにもってことで成人なんですね
18以下だと児ポに該当しちゃいますもんねぇ

IT技術による騙し騙されの心理戦・頭脳戦、
追いつ追われつの追跡劇にカークラッシュ、
銃撃＆肉弾格闘戦に加えてエロティックな自慰シーンにセクシーな凌辱シーンもあり。
実に見所満載な娯楽映画に仕立てられています

2017年製作、アイルランド・フランス・アメリカ合作映
ジョン・ムーア監督作品
出演：ピアース・ブロスナン、ジェームズ・フレッシュヴィル、アンナ・フリエル、ステファニー・スコット、ミカエル・ニクヴィスト