新・日本の首領 波涛篇

DVDの中古屋さんで、「新・日本の首領」全9巻を3000円で購入して来ました
一昨年辺りBSの日本映画専門チャンネルで"首領シリーズ"を特集放送していて
一応録画をしてありますが
コレクターの気持ちとしてはオリジナルパッケージでcollectionできるというのは無上の喜びだし9本で3000円ったら一本約300円強ですからねぇ
これは買うしかない
いつもバッグには500円くらいで購入した布製のトートバッグがこう言うときに役にたつものですねぇ

これはパッケージによると3巻までは劇場公開されてたようですね
ということっオールインのGPミュージアムでせいさくされた
文字通りのオールスター総出演のVシネマです

その出演者たちの一部を列記してみよう。
松方弘樹、宍戸錠、津川雅彦、梅宮辰夫、千葉真一、山城新伍、岡田真澄、岡崎二朗、川地民夫と東映や日活のヤクザ映画でその存在感を示されていた映画出身の大御所たち
宅麻伸、ガッツ石松、風間トオル、小西博之、勝野洋、中野英雄、的場浩司、赤井英和、美木良介、金山一彦とTVドラマでの中堅俳優たち
更に白竜、木村一八、竹内力、清水健太郎、力也、哀川翔、小沢仁志、山口祥行、本宮泰風、船木誠勝、藤原喜朗、大和武士というVシネマで主役を張る役者さんたちが脇を固める
オールスター勢揃い作品、このシリーズだけでどんだけ製作費が役者さんたちで占められていたのだろうと思わせられる

そしてこのシリーズは、松方弘樹主演で作られた作品
いつも書いてることですがアメリカの連続ドラマの次回作への引っ張りのうまさについて書いていますけども
こう言ったヤクザVシネマも次への引っ張りが実に上手いので
これもやめられない止まらない・・・
物語の基本設計は、大阪を地盤とする辰野会が京都や四国の組との抗争を勝ち抜き、
西の盟主としてのし上がる。それが関東の義仁会との軋轢を生み、東西の組による全国規模の覇権争いに発展していくお話
そんな中で主要な人物が様々な形で死んでいく訳でして
ある意味一大叙事詩な作品構成

多分全9巻のプロットができていて、全9本発売に２年費やしているのは
こんだけの役者さんのスケジュール調整とかでの問題であったんでしょうねぇ
で第一作は、そんなオールスターが全員勢揃いして
所謂人物紹介の役割の構成ですので普段の7、80分ではなくて
一応劇場公開も年頭にいれての95分と尺も結構長めではあるものの
見せ場としての事件と言うかドラマとしてのクライマックスはないんですが・・・
やっぱナゼか次が見たくなる

2004年製作、日本映画、シネマパラダイス作品
石川雅也脚本、高瀬将嗣監督作品
出演者は本文に記載

ツクシのエロいい話

城定秀夫監督・脚本による“エロいい話”シリーズの何作目かしら
チャンネルNECの深夜枠で録画をしていたものですがTVOAに際して
「ツクシちゃんの幸せ」と言うタイトルに変更されていますが
本編では「ツクシのエロいい話」とそのままでした
主演のツクシちゃんにはAV女優の木下柚花さん、2012年の作品ですが私にはお初の方ですけども
げんざいでは２年くらい前にAV業界を卒業されてるようですが
城定監督の撮り方が上手いのか、私がある意味眼鏡女子フェチだからか
女優DDの私の琴線をかなり騒がせてくれちゃいました
ってことでどっかで探して「ヤンキーヘルパー」ってのも探して見て見なくちゃなぁ

コンビニでバイトを続ける地味で引っ込み思案な眼鏡女子ツクシ
密かに常連客で役者志望のタカシに憧れており
彼が来店する度に仕事上がりに彼の買ったものとおんなじものを購入して
自宅で一人彼への思いに耽るのであった・・・

ある日偶然コピー機に忘れ物をした事から彼の住所を知って
一張羅に着替えて忘れ物を届けるついでに彼のアパートまでいくものの
玄関先で躊躇ってるうちに彼が鍵を隠して出掛けたのを幸いに
勝手に彼の部屋に上がり込み、掃除を始めてしまうツクシちゃんだったが
彼の衣類の匂いを嗅いでるうちに不覚にも彼のベッドで寝入ってしまい
気づけば夜になっていて突然彼のの彼女らしき女性が現れて・・・

まず、対人恐怖症気味な眼鏡女子のヒロインに私自身がもう弩ハマり
コレはもう木下柚花が役に成り切ってみせてくれてるのか
城定監督の演出の勝利といっていいのでしょう

で、また咄嗟に隠れた押し入れから彼と彼女のセックスを覗き見していました
二人が寝てしまったところにちょい彼の脇に添い寝してみたりと
見てるこっちがいじらしくなってしまいますですよね

お話は、色々あってつき合う事になったツクシとタカシ
だが、かなりいい加減な彼にとってツクシはいわゆる”ツクシてくれる”だけの“都合のいい女”でしかなくて
ほとんどヒモの有り様
金で彼を繋ぎ止めるためにツクシちゃんは稼ぎのよいフーゾクに転職しているものの
彼女にとってはそれが実は"幸せ"なんですねぇ

こう書くと男の方が一方的に悪いみたいですが、
実際は自分の感情を彼にも見せないヒロイン
そんな彼女が一方的に彼に恋をして、
初めてちゃんと人とつき合う事で、些細かも知れないけれど変わっていき
彼と別れることで新たな一歩を踏み出すという
ある意味一人の女性が人間として成長を見せたと言うドラマだったのね

数年後彼は役者としていっぱしになり
故郷で見合い結婚して子供もできたツクシちゃんが映画雑誌で彼を見つける
その映画雑誌がなんと『映画秘宝』でしたね

城定演出もさることながら木下柚花さんの魅力を最大にひきだし
それに応え好演している彼女をまずは誉めなきゃいけないんじゃないでしょうか

2012年製作、日本OV、「ツクシのエロいい話」製作委員会
城定秀夫脚本・監督作品
出演：木下柚花、中村英児、小林さや、岡部務、辻林絵莉、高島のり子、堤隆博、高橋佑果