極道天下布武 第二幕

日本の歴史的に群雄割拠下克上の戦国時代絵巻をそのまんま
現代のヤクザ組織の全国統一に置き換えると言うもうアイデアが秀逸
企画として今まで誰もが気がつかなかったのは実に不可思議だった実に盲点をついてきた
いつものオールインエンターテインメントの作品としては
20周年記念企画のオールスター総出演で鳴り物入りで公開された「CONFLICT 〜最大の争〜」よりかは私的にはこちらの方が好きだし
本宮泰風の演じる家康さんが天下を統一するまで何章になってもいいから作り続けてほしいものです

文字通り“戦国時代”に突入した全国のヤクザ組織
尾張統一を狙う尾木組もまた、駿河の今西組だけでなく、
美濃を制覇した斎門組とも一触即発の状態に陥っていたのである
その斎門組が尾木組の縄張りである清洲に事務所を構えた事から、
尾木組信秀の長男である小沢仁志演じる信長は生え抜きの組員秀吉を探りに向かわせたのだが
秀吉君はあっけなく斎門組に捕まってしまい

信長自ら秀吉受け取りに美濃に乗り込む
その美濃の齋門家で信長と不二子さん演じる濃姫との運命の出逢いが・・・

ここでの小沢兄貴と不二子さんの超ながーーーーいキスシーンが展開されます
と言うことで今回は美濃の斎門氏と信長の尾木組との婚姻関係中心でしたよね
歴史的には齋藤道三と織田義龍が争うことになるがその兆候は見られませんけど
齋門・尾木両家で愛知統一を果たしたとことで
尾木組・組長信秀役の西岡徳馬さんの死で第二章は終わるんですね

今後
作の見所は暴力シーンも抗争シーンもなく
ある意味小沢仁志と不二子さんの超ながーーーーい接吻シーンだけが見所になっていたような

史実の戦国武将の天下取りをそのまま極道世界に持ち込んだストーリー展開はホントに面白いと言うか、歴史的な事実を我々は知ってるので先のストーリーはわかってしまうんだけど、
コレがこれほどヤクザ映画としてはまって実に面白い作品になってる
次回作が待ち遠しい！！

2017年製作、日本映画「極道天下布武製作委員会」作品
港雄二監督作品
出演: 小沢仁志、野英英雄、本宮泰風、山口祥行、波岡一喜、西岡徳馬、千葉真一、川本淳一、小沢和義、原田竜二、不二子、津川雅彦

特級派遣ヘルパー・千里 読心術～私が読むのは人の心～

チャンネルNECOの13日のミッドナイトシアター枠のOAを録画視聴
見終わって調べたらいつもの高沢吉紀製作であるんだけど
DVDの発売は東映ビデオからなのね
道理で地元のレンタル店2店に導入されていなかったんですねぇ
店頭で見てないはずだは

所謂筒井康隆の「家族八景」「七瀬ふたたび」の家政婦を時代的に介護ヘルパーに変えて
人の心を読み取る特殊能力を持った派遣介護ヘルパー千里が
崩壊した家族を再生させるお話でしたかね

そんな特殊能力を持った介護ヘルパー千里をAV女優の卯水咲流さんが
このヘルパーさん、雷にうたれて特殊能力を得られたようですが
実は恋人が過労によって精神的に参って自殺未遂
一命をとりとめたものの心が壊れた状態で、彼の心の声が聞きたくて
その訓練のために恋人の主治医に特殊ヘルパーとして

脳卒中で倒れて寝たきり状態になってしまった不動産会社の社長の家庭に派遣されてきた
社長の年の離れた後妻、後妻よりも年上で現在は不動産会社二代目社長の長男
ニートな次男とドロドロでバラバラで憎悪に塗れた家庭で
読心術を駆使して崩壊家族の再生をはかるんだけども


そこはエロチックOVですから病気の社長、長男に次男の妄想シーンで
卯水咲流とのあっさりとした濡れ場を
さらに実は黒木歩さんが後妻さんですので長男との肉体関係を・・・

と前半はエロチックシーン満載でエロチックOVの体裁をしっかりと見せてくれてますけども
さらに彼らの心の声を読んでる卯水咲流が完全ポーカーフェイスなのと
心が読めるのがバレないように無機質な口調での受け答が実に見事と言うか
いい演出でしたよね

エロチックOVには珍しく後半は家族を再生させるいい話に・・・
なんだかあまりにもハッピーエンドに無理栗持っていく力業と
千里と自殺未遂の恋人との因縁話には、ある意味賛否があるとは思いますが
方向性としては間違ってないんだけど
こういういい話へとシフトチェンジさせてくのは確かにエロチックOVには
似合わねぇって思うのは私だけ？

卯水咲流さんのエロチックOVこれで3本目ですが無機質ポーカーフェイスがこれほど彼女にあってるとは思わなかった
その半面黒木歩さんの不倫を不問にしてのこれまた実はいい人だったとかは
全く似合わないのねぇ

2015年製作、日本OV、ネクスタシーEX作品
奥渉監督作品
出演：卯水咲流、稲森誠、黒木歩、渋谷将、宮弘之、たじり貴史、稲葉凌一

KINBAKU～月の章～

緊縛によって女たちがその快楽に呑まれていくと言う友松直之監督・脚本のエロティックOV第2弾です
って言うか、ロケや緊縛スタジオのレンタルとか、緊縛ショーの
観客エキストラの動員とかでの都合から2本撮りの作品ですよね

前作「華の章」ではみおり舞さんと言うちっパイなヒロインでしたが
今回は真木今日子さんと言うかなりな巨乳のAV女優さんをヒロインに・・・
これだけでちっパイで始まり巨乳で完結させると言う友松直之監督なりの練られた
おっぱいでのシンメトリーな演出なのかな
真木今日子さんと言うAV女優さん初見だと思っていましたが、他のOV「あぶない女刑事SEXYリベンジ」ってのを見ていたようです

グラマラスだし、ちょっと熟年が入ってるような無いような
肉体もお顔も今作では惹かれましたけどもみおり舞さんよっかはもうちょい存在感があるちっパイが実践では私は好みですが
鑑賞するのには真木今日子さんの巨乳も捨てがたい
ってのがおっぱい星人にとっては本音

さて、前作とはガラリとお話が変わっていましたけども、尺稼ぎなのか
前作のクライマックスの和服三人美女の緊縛シーンをそのまま借用されてるところから
みおり舞さんがクレジットされてたようでして
キャスト見たりしてて前作から繋がるお話かと・・・思い込んでいましたが
全く別と言うお話が

部下が自殺した葬儀の夜、し残した仕事を片付けて帰宅途中に突然拉致された女部長美月姫は、
目覚めると身体中に麻縄を掛けられ、がんじがらめに緊縛されていた
その様子を見ているのは、自殺した藤村という男の妻・さつきで
彼女は美月姫の部所の派遣社員だった女でして・・・夫の自殺は部長のパワハラによるものと
緊縛による責め苦を美月姫に味合わせようと画策したものの
自分も緊縛にされてしまいまして・・・

前作の緊縛に魅せられたイギリス人が緊縛に関する蘊蓄と狂言回しをするのですが
今回は先にも書いた現在日本が抱えてる問題の世界を描いており
女性が社会進出を果たしてるために起きてる
少子問題に切り込んでいってます

緊縛によって命の危険性を感じた女性は、動物の種の保存と言う本能力から
排卵誘発を起こし、緊縛によって少子化日本は救われるといったようなお話かと思いましたが
友松流の問題提起とその解決策でしょうかねぇ

今回は名無しの千夜子さんと言う女優さんも出演しておるために
プロットも演者も演出もしっかりとしていてこれはある意味傑作と言っても過言ではない作品と思ったのは、私だけ？

2016年製作、日本OV、ニューセレクト作品
友松直之脚本・監督作品
出演：真木今日子、名無しの千夜子、内山雅博、須森隆文、手塚啓行、ブレンダン、斉藤裕亮、晴香いく、曖原ゆめ、増井孝充、皆川鈴夏、宝勝萌、米山敬子、みおり舞