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「易学」は自然と人間の相関学『易と人生哲学』

2020-04-11 07:51:35 | 歴史から学ぶ
@「易」と言うと即座に「占い」と浮かぶが、それは俗易という。ましてや「筮竹」(竹の棒)は易を十分理解していない占い師が使う手であるという。 「易経」は運命を導き出し立命すること(変化をもたらして行く事)とある。膨大な歴史の積み重ねから弾き出された運命により、人は情報から知恵を授かり変化させる事で宿命から立命へと動くべきだという。 その一つの蓄積した知恵(伝説・習慣・慣行)の例として漢方医学における「五臓六腑・色」診断なるものがある(下記)。(小腸が悪い人は心臓に負担がかかり顔が赤色を示す)古くからの説はここにある「人間観察法」(下記)なども参考になる。

『易と人生哲学』安岡正篤
中国千数百年にわたる天地自然と人間世界の相関をまとめあげた『易経』。その難解さゆえに広く読まれなかった思想を 分かり易く解説するとともに、その深遠な哲学を説き、変転極まりない不透明な時代をいかに生きるかの指針を示す。
・「易経」を十分学べば、占わなくとも人生万般のことがわかる様になると言う。それは「易経」は常に新たに自分の運命を作っていく、開発していく学問だからである。運命を立命することである。
・「易の三義」とは
    「変わる」「変化する」変化してやまないと言うこと
    「不変」変化を自覚し意識すること、知恵が発達するにつれて不変の心理、法則と探究する
    人間が意識的、自主的、積極的に変化していくこと
・「四柱推命学」運命観=命理学 何年何月何日何時の4つ(真干支)組み合わせると60(還暦)
    「干」は幹、10 甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
    「支」はそれから派生する枝 12
・「陰陽5行」木・火・土・金・水(相生相剋関係)
    木が火を生じ、火が土を生じ、土が金を生じ、金が水を生じ、水が木を生じる
    木は土を剋する、水は火を剋する、火は金を剋する、金は木を剋する
「漢方医学」の応用(五臓六腑)
    肝臓は木に属し、心臓は火に、脾臓は土に、肺臓は金に、腎臓は水に属する
    肝臓は肝に対する、心臓は小腸、脾臓は胃、肺臓は大腸、腎臓は膀胱
    肝臓・胆は青、心臓・小腸は赤、脾臓・胃は黄、肺臓・大腸は白、腎臓・膀胱は黒
    (どこか体が悪くなると対に連動し、変色する)    
・「陰陽相対性理論」陰あって初めて陽があり陽あって味目て陰が生きる。陰陽を正しく活用し、発展させるのが「中」である
「人間観察法・8観」とは
    地位が上がった時に何を礼拝するか、尊重するかを観察する
    地位が上がるとどう言う人物を薦めるか、人物像を観察する
    金ができたら何を養うか、最初の着眼点を観察する
    人の話を聞いてどう行動するか、しないかを観察する
    ある最高の地位まで達すると人はその先何をするのか観察する
    あることが習熟できると次に何をするのか観察する
    窮した時、他人からの援助をどの様に施すのか観察する
    賤しくなると、どんなことをするのか観察する
「人間検査法・6験」とは
    喜ばされた時、どれだけ守るところがあるのか、だらしなさがあるのか観る
    楽しんだ時、理性や教養がどの様に偏るのか観る
    怒った時、どんなしまりをするか観る(爆発感情をどの様にするか)
    恐れを感じた時、どの様な立ち振る舞いをするか、自律性を観る
    哀しくなった時、感情がどの様になるのか観る
    苦痛に会った時、志がどの様になるのか観る
・めでたい時の「エビ」は夫婦が腰の曲がる年になるまで添い遂げると言うが、学者説は殻の中で固まってしまわないエビは常に新鮮を保つことができる、と言う
大人の大脳の使用率は7%まで下がっている(文明機器の発達による)特に直覚力、感覚力の衰え大