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貪欲になる理由「他人との比較」『成就』

2019-10-11 08:49:35 | 歴史から学ぶ

「人の貪欲さ」、金を生み、金をどうにでもできる権力が与えられると人は変わる、とはこの小説の悪党たちである。 公の大金を自分の采配で私腹を肥やすようにできると人は、それが「悪」とは感じなくなる。まさに関西電力の事件は、20年間も金を貢いだ助役といい、貢がれた関西電力の幹部といい、「賄賂」に麻痺しているかのような精神(振りかも)をしているのが不思議でならない。 「人の欲は域」を感じなくなる、とは「貪欲」になり始めると周りが見えなくなり「善悪」判断ができなくなる、まさに今回の事件は「周りも一緒なら悪にはなら無い」と思ったのだろう。では貪欲にならない方法はあるのか。 やはり「他人との比較」が一番、比較しない事だろう。欲はあってもいいが「貪欲」とは一線を超える事であり、今の自分の在り方を良しと考える事だろう。

『成就』鳥羽亮

『BookDataより出典』仇の一人を討ち取った伊丹茂兵衛と松之助は残る男の行方を追う。だが折も折、茂兵衛に与する亀沢藩下目付の同僚が何者かに斬殺された。事件の裏には国元で暗躍する黒幕の影が。激しさを増す藩内抗争はやがて茂兵衛と松之助の運命をも吞み込みながら、思わぬ展開を見せる。孫を連れ仇討旅を続ける老剣客の哀歓を描く人気シリーズ、感動の完結篇!

  • 国元の普請奉行の長が金に目がくらみ様々な普請から金を生み出し、不正をしていた。それを知った伊丹茂兵衛の倅夫婦がその長の家臣たちに無残にも惨殺された。 伊丹茂兵衛と松之助はその仇を討つべく江戸に逃げた男に敵討ちをするが、実は普請奉行の長の不正を消すために江戸に刺客を送ったのである。 伊丹茂兵衛は敵討ちとその刺客を江戸藩邸の家老とで吟味して仲間の家臣と殺戮の戦いを繰り広げる。