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「情」は人の徳となるのか『銀河の祭の2人』

2019-10-07 07:57:54 | 人生を「生かす」には

@「人の繋がり」、そこに「情」もあるこの小説だ。 江戸時代ー明治まで一夫多妻(妾)も多い時代であり、兄弟姉妹が複雑な関係を作っていたと想像できる。血の繋がりがあるから仲が悪くなるのも頷けるが、環境が違うことはやはり人間成長する上でお大きく違ってくる。が、人は「情」があるから仲良くなれるし、うまくいく。他人の立場を考えた言動は、必ず自分にもお返しがある。 ただ最近はその人情を平気で逆返しする人もいることを知っておくべきか。(旅は道連れ世は情け)

『銀河祭の2人』杉本章子

  • 大地震の被害を受けた信太郎は、呉服太物店「美濃屋」を、総領として必死の努力で復興する。だが、そんな矢先に、亡き父の隠し子・玄太が現れる―。「笛吹き貞」こと磯貝貞五郎と小つなの恋など、お馴染みの登場人物の行く末にも触れながら、困難に立ち向かうことで強まる家族の絆を描く、シリーズ堂々の完結篇。
  • 「美濃屋」の暖簾分けした「菱屋」米二郎は散財してしまい「美濃屋」の家督を継いだ信太郎が暖簾を取り上げ、「多田屋」を継いだ玄太は、「菱屋」を買い取った。 その後米二郎は自殺する。 米二郎には二人の息子があり、米二郎の死はこの信太朗と玄太が米二郎を追い詰めた所為だと仇討ちを仕掛け、信太郎と玄太は二人の息子たちに拉致される。 元々信太郎と玄太は商売敵で付き合いも悪く、昔を辿ると二人は同じ父親であることを知っていた。玄太の母親は越前で玄太を生み、それを知った親父は償い金を用意して遺言を残していたが、あえなく病で玄太の母も亡くなった。 兄弟の二人は、まず仲の悪い信太郎と玄太の兄弟喧嘩と見せかけ玄太が信太郎を殺害し、玄太が自殺したかのように仕組んでいたが・・・・・最後に御用になる。
  • 信太郎母親の信太郎の妻に対する言葉「亭主の秘め事は知らぬふりするのも、女房の器量ですよ。」
  • 「天を知る、地知る、我が知る、人知る」(人の悪口を言わない、言えば自分に返ってくる)